龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

合法的な反社集団

まあ別に何だっていいのだけど、個人的には最近、正確には11月11日だけれど、私の携帯に初めて架空請求の詐欺メールが入ってきて、それがきっかけで今の時代の詐欺というものに興味を持ち、いろいろと関連する本を買って調べている。まず詐欺メールがどういうものなのかと紹介すれば、よくあるパターンであろうが、
送り主がDMMからで
「有料動画閲覧履歴があり未納料金が発生しております。本日連絡なき場合、法的手続きに移行します。DMM相談窓口03-6635-23**」
電話番号の部分はご丁寧にも青文字表記になっていて、そこにカーソルを合わせて発信ボタンを押してしまうと相手先に電話が掛かってしまうことになる。よって画面を見て驚いて、そのつもりはなくてもうっかり電話番号部分を押してしまうこともあり得る訳であり、非常に巧妙であり、実在のDMMという企業名を利用していることからも悪質であると言える。因みに私の携帯は未だにガラケーであり、スマホなどいうハイカラなものは持っていない。ガラケーで動画をみるどころかインターネットにすらほとんど繋げることがない。よって未納料金も糞もないのであるが、こういう内容のメールを送ってこられること自体、本当に不愉快なことである。一応、警視庁の特殊詐欺対策本部に情報提供のメールを送り、実在のDMMの方にも電話で苦情というか、このような詐欺行為に企業名が使われることのないように対処して欲しい旨を伝えておいたが、どうなのだろうか。正直な感想を言わせてもらえば、こういう詐欺にDMMという企業名称が利用されること自体が、DMMという企業の体質を表しているように思えてならないし、果たして真っ当で健全な企業と言えるのかどうか疑わしいところである。とにかくも私のガラケーに入ってきた詐欺メールは、メールアドレス宛てにではなく、電話番号のショートメールで来ているのである。当初はメールアドレスが携帯ショップなどから流出しているのかと不安に思ったが、そういうことはなさそうである。携帯電話番号のショートメールであれば、詐欺集団はどこかのデータ屋からメールアドレスを買わなくても、無作為かつ機械的に詐欺の文面を送りつけていれば、その内の何パーセントかからは金を引っ張れるということである。そういうビジネスというか犯罪スタイルなのだ。そしてその母数は膨大な数だと思われる。なぜなら携帯電話番号11桁の中の頭3桁は、090や080などでほぼ共通しているが、残りの8桁はバラバラであり、その8桁部分だけで原理的には1億パターンの番号が設定され得るということになる。よってたまたま私の携帯にそのような詐欺メールが入ってきたということは、確率論的に考えても1回に付き数千とか数万という単位の数で送信している訳ではないということである。恐らくは数十万ぐらいの数を1回に送信して、その歩留りで商いをしているのだ。仮に10万を一括送信してその内の1%(1000人)が電話を掛けてきて、またその内の10%(100人)に金を送金させることに成功したとし、一人当たり平均して5万円取れたとすると、その稼ぎ合計は500万円となる。そしてその流れ作業をルーティンのように繰り返し実行されているのではなかろうか。言うまでもないことだが、これは一人や二人の人間でできることではない。かなり大掛かりな人数で組織的に行われているものである。ともかくも今の日本はそういう時代なんだな。詐欺全盛の世相なのである。そういう時代背景のもとで、暴力団のしのぎのようなカジノを合法化させようとしている自民党は一体何を考えているのか、自民党そのものが反社集団ではないのかと思えてならないものである。言っても仕方のないことだが、日本の政治家などは元々ろくな人間が集まっていないものである。人口の少ない地方などでは僅か2000票ほどを獲得して、市会議員や町会議員になっている土建屋上がりのやくざか堅気かわからないような政治家が少なくないということである。自民党内閣はまあ言ってみればそういう人間どもの親玉というか一次団体みたいなものだから、本質的には合法的な反社なのだと思われる。字義的には矛盾はあるかも知れないが、その自民党の合法的な反社性が、カジノ法案にはよく表れているように考えられるものである。