龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

愚民化政治の奇策

はあ、だんだんと暑くなってきましたな。何か年寄じみた言い方になってきたけれど、ばてないように何とかこの夏を乗り切っていかなければならない。先日、近くのホームセンターでちょっとした買い物をして、レジで金の支払いをしていると、前に立っている女性店員の胸に名札が付けられているのが何となく目に入ったのだが、その名前が変わっているのだが、とても格好よいのである。ご丁寧に漢字の姓と読み方も上に振ってあったのだが、皆さんはこの名前の読み方がわかるであろうか。私はわからなかったが、わかる人は漢字の教養が高いであろう。「百海」である。さて、何と、読むでしょうか。答えは「ドウカイ」である。百の海と書いてドウカイと読むとは、こんなに詩的な響きのある美しい名前には、初めてお目に掛かったような気持ちであった。
さて、そんなことはどうでもよいのだが、政治関連で気になる情報の記事が目に入った。安倍総理が近々、予定している内閣改造に、橋下前大阪市長の入閣が噂されているということである。真偽のほどはどうなのか何ともわからないが、その記事を読んでふと頭をよぎるように思い出したことがある。橋下氏が政界を引退する時に、安倍総理が橋下氏と二人だけで会談をしていたのである。何の話しをしていたのかわからないが、政界を引退していく人間をわざわざ総理大臣が呼び寄せて会談するというのも妙な話しであり、私にはその内容が気になっていたものである。その時に想像していたことは、橋下氏が引退すれば、タレントとしてTVなどで言論活動が開始されることが予想されたので、安倍総理とすれば、余計なことは民間人になってもしゃべらないように因果を含めていたのであろうということであった。余計なこととはどういうことかと言えば、国民が知らなくてもよいようなことは言うなということと、もう一つは自民党の支持率が下がるような政治批判についてである。そういうことを安倍総理は気にして、橋下氏を取り込むというか、心を通い合わせていたのではないかと私は思っていた。それがここにきて、橋下氏の入閣が噂されることとなると、私は安倍、橋下会談にはこのような内容も含まれていたのではないかと想像する。それは「あなたの力が必要になった時には、閣僚として呼ぶつもりだから、そのつもりでいて欲しい。」ということである。それがまさしく今、ということかも知れない。安倍総理が本当に橋下氏を大臣として迎えるのであれば、いかにも自民党的とでもいうか、愚民化政治の真骨頂であるようにも感じられる。サプライズ人事による奇策である。確かに支持率が大きく低迷している自民党の状態をごまかすというか、橋下氏への注目度によって一時的に延命させる効果はあるのかも知れない。橋下氏にしても自身の政界への復帰と共に、松井大阪府知事が代表を務める日本維新の会の勢力拡大と念願であった大阪都構想の実現にも近づくこととなるので願ったり叶ったりの打診として了承されることが予想される。しかし橋下氏は大阪では人気があるであろうが、東京や日本全体で見ればどうなのだろうか。自民党にとっては、そして日本の政治全体で考えても、あまりプラスにはならないような気が私にはするものであるが。自民党はそういう子供だましみたいな策を検討するのではなくて、もう安倍総理は賞味期限切れなのだから、次の総理に移った方が賢明だと思えるけどね。ニュースを見ていても安倍さんの冴えない表情が、自らそういうことを物語っているよ。皆さんはどう思われるであろうか。