龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

中1殺害事件の謎

前回のエッセイにも述べたことだが、日本では一人殺しても死刑にはならないが、二人殺すと死刑になる。今、日本では恐ろしい事件が起こっている。中学1年生の女の子(平田さん)が無残にも殺害されて、同行していた男の子(星野くん)は行方不明のまま未だ発見されていない。もし星野くんが生きているのであれば、犯人には、まだ死刑への一線を踏み越えていないのだから、是非とも早急に開放してあげて自首して欲しいとの思いで一杯である。現時点では容疑者が特定されて指名手配されている訳ではないのだから、自首は成立するであろう。自主をして重罪の前科がないのであれば、一人殺害の場合、6~7年の懲役で出所できる可能性もあるが、二人の殺害であれば、それも幼気な子供が被害者となると間違いなく死刑判決が出されることとなる。それも日本の死刑制度では法律で定められた6ヶ月以内に執行するのではなく、生かさず殺さずの状態で延々と拘置所内で反省させられて、執行の日を恐怖の中で待ち続けなければならないのだから、6~7年で出所と比べればそれこそ天地の差がある。このまま逃げ果せることは現実的には難しいであろう。日本はアメリカや中国のような広大な国ではないのである。情報は即座に隅々まで行き渡るし、世間の目を欺きながら生き続けることには土台、無理がある。またこのように大きく報道され、世間の耳目を集めた事件に対しては、警察組織も威信を掛けて執念の捜査を続行せざるを得ないから尚更のことである。とにかくも一刻も早く、無事に星野くんを親御さんの元に帰してあげて欲しい。
しかし今回のこの事件は、謎が多い。先ず犯行の目的がよくわからない。平田さんへの暴行目的なのだろうか。しかし現在、報道されている内容からは腑に落ちない点がある。京阪寝屋川市駅前の駐輪場防犯カメラに星野君らしき人物が映されていた8月13日の午後3時ごろから、平田さんの死亡推定時刻の午後7時ごろまでの、「空白の4時間」に犯人が平田さんと星野君を車にのせてどこかに連れ去り、犯行を犯したということ自体は不自然ではない。だが暴行が目的であれば平田さんの殺され方があまりに残忍すぎるように思われるのである。粘着テープで後ろ手に縛った状態で、工業用ナイフで30箇所以上も切り付けた挙句に窒息死させるという方法は明らかに行き過ぎている。精神異常者の犯行なのであろうか。しかしどうも平田さんと星野くんは、騒いだりすることもなくすんなりとその犯人について行っているようなのである。ここが何よりもおかしい。普通は白昼堂々と見知らぬ大人が中学生に声をかけて車に乗せようとした場合には、いくら何でも多少の警戒感や逡巡は子供といえども生じるであろうから、そのやり取りの場面を周りで目撃している人が必ずいるはずだし、犯人にしてもそのような危険は犯し難いはずである。また初めて会った子供に対して工業用ナイフで切り刻むほどの殺意を催すものであろうか。
警察が現在どのように考え、どのような捜査をしているかはわからないが、私の想像では恐らくは犯行の背後には何かがあるような気がする。犯人は平田さんか星野君と面識があった人物であるのではなかろうか。それもたまたまその時間にその場所で会ったのではなくて、平田さんか星野くんのスマホから呼び出されたか、平田さんたちがその辺り(京阪寝屋川市駅前)をうろついていることを知っていて、探しに行った人物である可能性があるのではないか。ということは平田さんたちの同級生の親か知人も、子供同士か何かのトラブルから容疑者に成り得る可能性は充分にあるということである。私は全く面識がなかった人物であるより、そちらの方が可能性が高いように感じられる。まあ、そのあたりのことは警察も馬鹿ではないから、私のような素人に指摘されずとも心得ていることであろう。今後の捜査に期待したい。