龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

2007-01-01から1年間の記事一覧

生きること、書くこと 33

12月24日のクリスマス・イブに映画『マリア』を見た。イエスの母マリアと夫ヨセフのイエスが誕生 するまでの物語である。素晴らしい映像だった。マリアを演じた若干17歳の女優“ケイシャ・キャッス ル”の白バラのように輝く純粋な美しさを私は生涯忘れ…

生きること、書くこと 32

私はある一つの説話を思い出す。靴の商人が未開地の原住民に売り込むために上陸した。するとその土地 の人々は誰一人として靴を履いていなかった。その商人は、ここではとても靴は売れないとあきらめて、 すごすごと帰国した。すると上司にこっぴどく叱られ…

生きること、書くこと 31

民主主義とメディアの関係について分析するとなると、事はそう簡単なことではない。私が前回述べた新 聞についての欠点は、当事者である新聞社自体がよくわかっているものと思われる。だから新聞社は、こ とさら少数意見を大事にしようと心がけている。しか…

生きること、書くこと 30

さて、それでは前回に引き続きメディア構造の問題について私が考えるところを書き進めてゆきたい。メ ディアと言っても、具体的には新聞社である。広義には系列下の放送局も含まれる。正直なところ、私は 新聞の悪口は心情的にあまり書きたくない。新聞の功…

生きること、書くこと 29

第一に死刑制度についてである。日本について見れば、大多数の国民が死刑制度の存続を望んでいる。私 もまた、その内の一人である。しかし国家権力の殺人を認めるのであれば、権力の構造や質、行使のされ 方について我々国民一人一人は、よく理解するように…

生きること、書くこと 28

日本がやらせ的な状況に支配されているのはメディアに本当の競争がないからだ、と私は言った。そのこ とについて説明する前に、最近見た映画について書きたい。『サルバドールの朝』というスペイン映画で ある。サルバドールとは実在した人物の名前であり、…

生きること、書くこと 27

『裸の夜』 夜の皮を剥くと 朝がやってくる 新しい一日が、始まるのだ 悲しみの皮を剥いてゆくと やがて忘却に至る それでは 人間の皮を剥けば、何になる 虚無か、悟りか 時代の皮を剥けば 新しい時代を迎えることができるのだろうか 権力の皮を剥き続けば、…

生きること、書くこと 26

日本はいつからこのような国になってしまったのだ。 私は、前回ボクシング亀田一家に対するマスコミの過剰なバッシングを批判した。“やらせ”だらけのT Vメディアに、反則程度のことで死に物狂いの人間を批判する資格はあるのかという内容である。私が言 う…

生きること、書くこと 25

ボクシング亀田一家に対するバッシングは常軌を逸している。大毅と内藤選手の一戦は綺麗な試合だとは とても言えないものであったが、大毅の反則行為が試合全般を通じて目立っていた訳ではない。むしろ中 盤まで内藤選手が大毅の額部分を、左グローブで押さ…

生きること、書くこと 24

7歳になる私の息子が、この頃TVタレントのギャグのものまねをよくするようになった。右足で何度も 床を踏みしめながら「でもそんなの関係ねえ、でもそんなの関係ねえ」と連呼し、最後に両手を拡げて 「オッパッピー」と言うのである。これは“小島よしお”…

ジュセリーノの予言について2

ジュセリーノの予言について、9月25日放映の日本テレビ『FBI超能力捜査官』中、長崎市長射殺事 件の“伊藤一長”、あるいは英国人英会話講師殺害事件容疑者の“市橋達也”などの個人名が事件発生の 何年も前に文書に明記され、警告として送付されていたと…

ジュセリーノの予言について

ここまで『生きること、書くこと』というタイトルのもと、一連の流れで書き進めてきたが気になること が出てきたので一旦中断する。何が気になるのかというと、ジュセリーノというブラジル人の予言につい てである。9月25日の日本テレビ特番で『FBI超…

生きること、書くこと 23

植草氏は株価暴落とその後の株価急反発はいずれかの時点から意図された可能性が高いという。しかし果 たして本当にそうであろうか。2003年4月28日に日経平均株価が7607円にまで暴落する過程で 小泉首相の経済政策が破綻していたことは植草氏の指…

生きること、書くこと 22

続いて2004年4月8日の手鏡のぞき事件についてである。2003年5月のりそな処理疑惑とその後 の植草氏糾弾との時系列的な関連性については、微妙であり何とも言えない。一部には、2004年4月 8日時点で近日中にりそなインサーダー疑惑について…

生きること、書くこと 21

それでは、前回に引き続き植草一秀氏の『知られざる真実―勾留地にて―』(イプシロン出版企画)をも とに考察を進めてゆきたい。りそな銀行処理について書かれている内容は危険な匂いがする。私個人の印 象では日本の最近10年間における政治経済の一番のタブ…

生きること、書くこと 20

以下の文章が削除されているようであるが、これは個人情報が流出していることを指摘するものではあり ません。現代社会が絶えずそのような危険性と隣り合わせになっていることに対して警鐘を打つもので す。 私の悪い癖であるが書き進めるうちに、話しが軌道…

生きること、書くこと 19

植草氏は、小泉政権の経済政策を批判した。小泉首相は「改革なくして成長なし」のスローガンを唱え続 けた。小泉首相のいう改革とは先ず第一に不良債権の処理加速であった。不良債権の処理加速とは、具体 的には企業の破綻推進と銀行における不良債権の内部…

生きること、書くこと 18

私がこの本を読んだのには訳がある。著者であるエコノミスト植草一秀氏がのぞき、痴漢容疑で逮捕され たのは、彼が小泉政権当時の経済政策を批判し、りそな銀行処理を巡る疑惑を指摘していたことが原因で あって、事件そのものは実は権力によって裏で仕組ま…

生きること、書くこと 17

以降のテーマは“情報”についてである。身の回りにあふれる娯楽としての情報ではなく、我々一人一人 の“生”の質に結びつく情報について書こうと思う。それで作家、村上龍が昔何かのエッセイで、日本人 は侵略された体験がないから駄目なのだと言っていたこと…

生きること、書くこと 16

相も変わらず物騒な事件ばかり頻発しているが、その中でも特に今の日本を象徴しているかのように感じ られたのは立川署の巡査長による一般人女性射殺事件であった。警察官とはいえ一人の男であるのだから 時にはキャバクラに行きたくなることもあるであろし…

生きること、書くこと 15

最近、私自身の身に起こったことで言えば、仕事上において営業活動をしているわけでもないのにびっく りするような大きな注文が舞い込んできた。それも一回限りのものではなく、今後とも継続される可能性 があるものである。果たしてこれは聖天さんの御利益…

生きること、書くこと 14

ケーブルの宝山寺駅から少し行ったところに喫茶店がある。ある日、私はそこできつねうどんを食べていた。客は私一人であった。店のおばさんが私に話しかけてきた。私はこれから宝山寺の講習会に参加することになっている、坊さんたちと一緒に読経するのだと…

生きること、書くこと 13

それで話しがいきなり飛躍するのであるが、私は歓喜天について語りたいと思う。歓喜天は大聖歓喜天、通称“聖天さん”と呼ばれる仏教における天部の神である。お姿は象頭人身で単身像と双身像があり秘仏である。空海が唐から密教を伝来した時に、弁財天や吉祥…

生きること、書くこと 12

ある日、ふとミラン・クンデラの小説『存在の耐えられない軽さ』という題名がひらめいて私の心を蝶の ようにまとわりついた。昔、映画は見たことがあるのだが原作はまだ読んでいなかった。どうして今頃に なって急に、題名が思い出されたのか自分でもよくわ…

生きること、書くこと 11

ここまで書くと、私はこれ以上の辛辣さはないといえるほどの痛烈なメディア批判をしていると受け取ら れるだろう。また事実その通りなのであるがもう一歩踏み込んで考えてみたい。確かにメディアは財界や 官僚、知識人とともに少数の支配者層の一部になって…

生きること、書くこと10

「日本の官僚は支配階級に属している。官僚が権力をふるえるのは、一つには彼らが普通の人びとの知ら ないことを知っているからだ。官僚は知識人や編集者や他の政府当局者とともに支配階級という少数派を 形成している。」(35Pより引用) ウォルフレンは…

生きること、書くこと 9

今回、私は日本の権力構造と日本の病理の関係について一冊の本をテキストに思うところを述べてゆきた い。その本とは、オランダ人ジャーナリスト―カレル・ヴァン・ウォルフレン―によって書かれ1994 年、毎日新聞社より刊行された『人間を幸福にしない日…

生きること、書くこと 8

別に在日の人々におもねるつもりはないが一ナショナリストとして日本のために私は発言する。在日の 人々が全て、本名で暮らせるような社会に変えていかなければならない。日本がいたるところパチンコ店 だらけになったのも元を正せば日本社会の在日の人々に…

生きること、書くこと 7

医者や弁護士以外にもそのような例をあげることは出来る。私の世間に対する懐疑はとても根深いのだ。 私がよく行くバーがあるのだが、その店のマスターは有名な老舗のバーで働いていて7~8年ほど前に独 立し自分の店を開いた。客とほとんど話しをしない人…

生きること、書くこと 6

その後、私は自分独りで妻側の弁護士と交渉しようとしたが、相手側の弁護士はまったく応じようとしな い。筋道や道理に外れていることをしているのは妻であることを妻の弁護士はわかっているので話し合い に応じないことが妻の利益になるとの判断なのであろ…