生きること、書くこと 27
『裸の夜』
夜の皮を剥くと
朝がやってくる
新しい一日が、始まるのだ
悲しみの皮を剥いてゆくと
やがて忘却に至る
それでは
人間の皮を剥けば、何になる
虚無か、悟りか
時代の皮を剥けば
新しい時代を迎えることができるのだろうか
権力の皮を剥き続けば、何が残る
騒乱、それとも革命?
生命の皮を剥けばどうだろう
一体、何が残る
神の皮を剥くことは許されないのか
私は、裸が見たいのだ
真理という
光り輝くような美しい女の裸を
だから私は問う、問い続ける
それが私の人生だ
私は問いながら
私の魂を、そして私の生を
剥いている