龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

3歳児、餓死事件から私が思うこと

しかし、どうして今の時代に幼児が餓死しなければならないのだろうか。京都府長岡京市で3歳の男の子 が食事を与えられずに餓死した事件で児童相談所の対応が批判にさらされている。今回の事件は先に姉が 虐待を受けて保護されているので、どうして弟を救う…

麻原彰晃の死刑確定について

オウム真理教、麻原彰晃の死刑が確定した時にNHKニュースを見ていると、ある作家が出演していて高 学歴の信者たちがどうしてあのような凶悪な犯罪行為に走ることになったのか、社会全体で考え続けてい かなければならないと問題提起の発言をしていた。こ…

短編『不動明王』4

2度目のご祈祷が終わり前回同様、お茶をいただいていた時のことである。背後の方から「おかげさま で」という晴れやかな声が聞えた。見ると初老の女性である。事務員の男にお礼を言っている。お茶を飲 みながら話の内容をそれとはなしに聞く。前日にその女性…

短編『不動明王』3

その後、堂守の男性寺務員がお茶を入れてくれていろいろと話しをしてくれた。元気がない私を見て励ま そうとしてくれたのであろう。僧侶ではないが仏教についてはいろいろと勉強しているようだった。心に 残る、いい話しも聞かせてもらえた。“無常”について…

短編『不動明王』2

私は人生のぬかるみに首まで突っ込んでいるのである。優雅に詩など作って感傷に耽っている境遇ではな いのだ。本来ならとうに離婚していて当然で、現在妻と婚姻関係が継続していることが不自然であるとも いえる。私も正直なところ、一刻も早くあの馬鹿女と…

短編『不動明王』1

私は妻や息子と別居生活を送っている。別居に至った経緯については世間並みにいろいろと事情はあるの だが具体的には書きたくない。書いて書けないことはないと思うが、限度を越えて“げっそり”するのが わかっているからだ。たとえ書くということに何がしか…

中原中也の詩について

中原中也の詩について感ずるところを述べたい。 夏の日の歌 青い空は動かない、 雲片(ぎれ)一つあるでない。 夏の真昼の静かには タールの光も清くなる。 夏の空には何かがある、 いぢらせく思はせる何かがある、 焦げて図太い向日葵(ひまわり)が 田舎の…

君が生きろ

さあ食え、私の身体を 遠慮はいらないから とことん、食ってくれ 見ろ、これが私の心臓だ 真っ赤に燃えて、震えているだろう 生まれたての赤子のようなこの命を 君にあげるよ 私の五臓六腑を 眼球を 手も足も全部、食え そして血を飲みつくせ 私はいいのだ …

日本語表現の微妙な違いについて

日本語表現についての微妙な違いについて考えさせられた記事、番組があったのでそれらについて私見を 述べたい。先ず10月9日朝日新聞、天声人語にて明治末年、夏目漱石の門下生に日本語を研究するロシア 大富豪の御曹司であるセルゲイ・エリセーエフという若…

『ストーカー』

“ストーカー”と言っても付きまといのことではない。アルカージー・ストルガツキー&ボリス・ストル ガツキー兄弟によって書かれた旧ソ連の有名なSF小説である。原題は『路傍のピクニック』という。1 979年にアンドレイ・タルコフスキーによって映画化…

月の光

それにしても幼子が亡くなることほど、この世で悲しいことがあるだろうか。 某ブログで3歳の男の子が小児癌との闘病生活の末、ついに力尽き天国へ旅立ってしまったことで私はこ の3日間ほど、とても落ち込んでしまった。神の奇跡を信じ、ひそかに祈ってい…

哀傷

祈りは通ぜず、秋が逝く 小さき命が 花びらのように散りゆく時に あなたの悲しみが 私へと流れる 見もせぬ人よ さようならとは言わないで また会う日まで