龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

#その他文学

父と息子の形而上学

同年代の子供を持つ親としての心理なのか、子供たちが登山中に遭難して行方不明になっているという報道が一番、応える。もちろん見もしない他人事なので、夜も眠れないほど心配ということもないが、何となくそれに近いような重苦しい気持ちに包まれる。京都…

生きること、書くこと 124

とりあえず2009年8月30日は、私にとって生涯最良とは言えぬまでも記憶に残る一日となった。 日本に本当の民主主義がついに始動するのである。民主党が頼りなく見えるのは、これまで権力に操作さ れ、誘導されるだけの存在に過ぎなかった我々民衆の一…

生きること、書くこと 123

仮にその不安の声の主をXと名付けることにする。Xは全ての人の無意識に存在する別人格の何者かであ る。ある人とXとの協調関係が良好でコミュニケーションが上手く図られているのであれば、その人は危 険な場所やタイミングをごく自然に避けることが出来…

生きること、書くこと 122

しかしである。はたして“不安”そのものは排除されるべき悪なのであろうか。私のこれまでの人生には 絶えず不安がつきまとって離れなかった。ムンクの絵のようなものだ。安心が健康的な善であるという社 会概念からは、必然的に不安は不健康な病理を意味する…

生きること、書くこと 121

話しが変わってしまうが、先に書きたいことがあるので前回の続きは後回しにする。先日、『宇宙(そ ら)へ。』という映画を見た。NASAの記録フイルムをイギリスBBCが宇宙開発の歴史として編修し たドキュメンタリー映画である。 実は今回書こうと思う…

生きること、書くこと 116

長期間に亘る離婚の紛争劇を経験すると、社会システムが家庭に投影する歪みや欺瞞が身に沁みてよくわ かる。しかし個人的な問題の渦中にあって、自らが直面する問題を材料に客観的な社会批判をすることは 難しい。なぜなら一市民が個々に属する問題に過ぎな…

生きること、書くこと 112

家に帰って風呂に入り、今日は朝から奇妙な一日であったなと振り返った。どういう訳か、おばさんに興 味を持たれる日であった。私は元々、他人から気安く声を掛けられるようなタイプではないはずである。 何かがおかしい。不思議な感覚が私を包む。 風呂から…

生きること、書くこと 111

私はそっと年長女性の顔を見据えた。特に怒っているわけでもなさそうだった。 すると年長女性は私に向かってこう言ったのである。 「飲みっぷりがいいから気に入った。」 私は思わず笑ってしまった。年長女性はさらにこうも言った。 「酒の強い男の人は好き…

生きること、書くこと 110

こんな事があった。6月18日のことである。 その日の朝、母の友人女性二人がどこに遊びに出かけるのか知らないが、母を迎えに会社事務所までやっ てきた。母が居宅から一階事務所に降りてくるまでの間、その二人には事務所の椅子に座って待ってもら うこと…

生きること、書くこと 109

今更このようなことを言ったところで無駄だとは思うが、選挙も近づいてきているので一応主張しておく ことにする。 新聞社やTV局など、高い給料をもらって偉そうな顔をしている連中が言わないのであれば、私のように 権力とは無縁の市井の民が言わなければ…

生きること、書くこと 108

大阪の歩道は狭い上に、立て看板やのぼり、プランターなどが無造作に置かれていたり自転車がいたると ころに駐輪されているので歩きにくいことこの上ない。ごちゃごちゃしているのは大阪の伝統文化みたい なものだから我慢できなくもないが、文句の一つも言…

夢の意味

人間は夢を見る動物である。 この頃、時々到底自分のイメージとは思えない夢を見るようになって、何かに見させられているのではな いか、メッセージを伝えられているのではないかと思えることがある。しかし大抵はすぐに忘れ去ってし まう。 今朝見た夢もあ…

生きること、書くこと 100

日本テレビ社長が、報道番組「真相報道バンキシャ!」における誤報問題の責任をとって辞任した。岐阜 県県庁で裏金作りが行われていると同番組内で証言していた男の話が虚偽であったことが発覚し、男は偽 計業務妨害容疑で逮捕された。日本テレビ社長は“誤報…

生きること、書くこと 97

事実というものは時に残酷なまでに奇妙である。 9歳の息子がある日突然、行方不明になる。5ヵ月後、警察の捜査で母親の元に連れ戻された子供は明ら かに別人である。しかし何故か少年は頑なに自分のママだと主張する。母親が自分の子供を見間違える訳 がな…

生きること、書くこと 96

現職の裁判官が痴漢するなどということが本当に有り得るのであろうか。 嫌味で言っているのではない。私には正直なところ、ちょっと信じられないのだ。ストーカー行為ならま だわかる。所詮、男と女の間のことだからプライドや嫉妬心が絡んでくると、たとえ…

生きること、書くこと 95

神秘学者シュタイナーの本を読むようになってから、妙に印象深い夢を見るようになった。今朝見た夢を 忘れないうちに書いておくことにしよう。 私はどこか山上の寺院の空を飛んでいる。肉体はない。魂の状態で飛翔しているという浮遊感覚よりも、 夢を見てい…

生きること、書くこと 94

この頃、私は意識的に“日本製”にこだわるようにしている。スーパーに買い物に行けばわかるように 我々の身の回りは中国製商品に溢れている。 しかし、たとえば靴下や下着などの繊維製品などにしても丈夫さや耐久性という点で見れば日本製の方が 明らかに優れ…

生きること、書くこと 93

国が豊かであれば利己的な人間こそ競争原理の中で勝者や勇者になれるであろう。弱者もまたそれなりに 生きていけるであろう。しかし弱者が最低限の生活すら保障されない状況になっているのであれば国の仕 組みを根本的に変えてゆかなければならないはずだ。…

生きること、書くこと92

世界的な金融危機の影響で日本の景気は益々悪化しているように思われるが、そもそもアメリカの金融破 綻以前から既に日本の経済状態は最悪の状態にあったのだから真相をごまかしてはならない。 日本の不景気は構造的な問題が大きい。ここ数年大企業だけは業…

生きること、書くこと 91

ある日のこと、息子と話しをしていると“フミン”がどうのこうのと言うので“府民”かと思い、小学校 2年生で大阪府民としての行政に目覚めたのかと感心して聞いていると、どうも本人は“富民”のつもり で話しをしているらしいことがわかった。それで、私は“富民…

生きること、書くこと 89

国民不在の政治が動き出しつつある。私が11月19日付けの記事に書いた通りである。 何が選挙管理内閣だ。麻生内閣が退陣していない時点で野党第一党の党首が大連立構想を提案することは 不自然だ。自民党が次の選挙で敗北することを前提に、小沢一郎氏が…

生きること、書くこと 88

最近の新聞記事で特に気になったものについて感想を書くことにする。 11月22日、読売新聞朝刊に『ネット殺人予告 別人逮捕 三重県警他人の携帯悪用見抜けず』の見出 しで掲載された事件である。あらましは以下の通りである。 今年の7月17日にインター…

生きること、書くこと 87

酒飲みにとってバーとは酔いながら知見を磨く社交場である。 私がよく行く馴染みの店は、場所的に在日の人が多い地域である。よって客も在日が多いようだ。在日の 人々は地域で独自のネットワークを持っていて皆、事情通である。彼らは独特の感性を有してい…

生きること、書くこと 86

やがて必ず実施されるであろう選挙に向けて言っておきたいことがある。 いつ行われるのかにもよるが、現状を見れば民主党が勝つ可能性が高いように見える。しかし私は民主党 に、と言うよりも民主党代表である小沢一郎氏に対して正直なところ信用し切れない…

生きること、書くこと 85

日本は小泉元首相の政治以降におかしくなってきたと、誰も考えないのであろうか。確か“痛みの伴う改 革”とやらで何年間か辛抱すれば、暮らし向きが良くなるかのようにさかんに強調されていたように記憶 している。 ところがまったくその兆候は見えてこない。…

生きること、書くこと 84

日本の民主主義は、どこか相撲の土俵に似ている。 一応、俵(タワラ)の内側で真剣勝負をしているが、俵という結界の役割を果たしているのが実は大手新 聞社やTV局などのメディアである。日本民主主義的相撲の俵は米ソの対立に象徴されたイデオロギーの 伝…

生きること、書くこと 83

前航空幕僚長・田母神氏の論文を読んだが特に問題があるとは思えない。 むしろ立派な内容のものであると思われる。見解に相違があれば堂々と議論すればよいだけのことであ る。 文民統制(シビリアン・コントロール)とは言うが、それなら政府見解が常に正し…

生きること、書くこと 82

最近、久しぶりにホリエモン(元ライブドア社長、堀江貴文氏)がTVに登場している姿を見た。毎日放 送の『久米宏のテレビってヤツは!?』という番組である。その中でホリエモンの発言で印象に残ったと いうか、少し感心したところがあったのでそれについ…

生きること、書くこと 81

原辰徳はいくつになっても若大将である。巨人・原監督がWBC代表監督に決定した。まあ何と言うか、 無理やり押し付けられたようで気の毒な気がしないでもない。 今回のWBC監督選任騒動の一幕は、先の北京オリンピックで韓国の驚異的な強さを見せ付けら…

生きること、書くこと 80

大阪府、橋下知事が朝日新聞の社説に噛み付いたようだ。山口県母子殺害事件、被告少年の弁護方針に対 し橋下氏がテレビ番組で被告弁護団への懲戒請求を呼び掛けた件についてである。弁護団からの損害賠償 請求を認めた広島地裁の判決を受けて、朝日新聞社説…