2006-10-13 君が生きろ 詩 #詩 さあ食え、私の身体を 遠慮はいらないから とことん、食ってくれ 見ろ、これが私の心臓だ 真っ赤に燃えて、震えているだろう 生まれたての赤子のようなこの命を 君にあげるよ 私の五臓六腑を 眼球を 手も足も全部、食え そして血を飲みつくせ 私はいいのだ この世から肉体が消滅した時に 無になった時にこそ 本当の私自身に戻れることを 知っているのだから だから私を食え いつまでも泣くな 私を食って君が生きろ 君の身体がなくなって 君が本当の君自身になるその日がくるまで 悲しみとともに 君が生きろ