龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

石破氏は憲法改正の準備をせよ

安倍総理には憲法改正は無理だな。あの人は腹の据わり方が甘いのだと思う。国民的な議論がどうのこうのと言っているが元々自分ではやる気がないのだろうし、自分自身で出来るとも思っていない。腹が据わったような顔付きを見せているのは、選挙の前だけである。それでも当人は、安保法案成立で憲法改正への足がかりを作ったつもりでいるのかも知れないがどうであろうか。確かに足がかりと言えないこともないし、仮に今回の安保法案が憲法違反だということになれば、順序的には安保法を憲法違反でなくするために、憲法を改正しなければならないという理屈となる。本当は順序が反対であると言うべきか、二度手間でしかないのだけれど、安倍総理のキャパシティでは安保法案の成立が、一回で踏み登るステップの高さとすれば限界であったということなのだろう。ということであれば、安倍総理退陣後の継承者に期待しなければならないということになる。恐くは3年後の次の衆議院選挙まで自民党は持ちこたえるであろうし、またその選挙結果においても自民党が勝つことはほぼ間違いないと思われる。しかし安倍総理は恐らくそこでお役御免となるはずであり、では次の総理は誰なのかということになる。現在、石破氏が意欲を見せているようであり、その可能性が可能性が高いようなので石破氏に是非、言いたいのであるが、これからの3年間は憲法改正のための準備期間として、しっかりと臍の下の丹田に気合を入れて日々胆力と養って欲しい。総理に就任してから、いざ憲法改正だということになっても、その気配を見せただけで様々な抵抗や圧力を浴びて、安倍総理のようにフニャフニャと腰砕けになってしまうことは目に見えている。それもこれも、そのための準備や根回しが足りなかったというか、ほとんどそういう活動をしていなかったからである。精神的にも物理的にも準備がなされていないということは、ほとんどやる気がないということと同義である。3年あれば何とかなるはずである。安倍総理の言う国民的議論というものも含めてもっとその必要性を戦略的かつ段階的に押し出していかなければならない。日本は今、戦後の軛から離れなければならない時期を迎えているのである。とは言ってもローマは一日にして成らずで、国家はいきなり跳躍、変身できるものではない。一日、一日の微小なる変化のたゆまぬ蓄積、前進によって日本は脱皮していかざるを得ないのである。特にこれからの3年間は中国が中・長期的にどのように変化してゆくか分岐点を示す時期にあると見られ、内部崩壊を含めて予断が許されない状況に流れていく危険性が危惧される。いざ有事に突入してから憲法改正の本格的な議論を開始しても遅いのである。今の日本人の意識状態は左翼であれ右翼であれ元をただせば民主主義の原理原則によってではなく、あくまでも政治によって作られたものであるのだから、必要性が生じれば政治が変えていかなければならないことは当然であり、またその責務を負っているものである。戦争をするための法律とか憲法(それゆえに憲法9条を守らなければならない)という考え方は、マスコミや国民が日本という国家を監視、監督しているかの幻想下にあるが、それも本当は国家が国民精神に植え付けたものに過ぎない。理想論はともかくも日本人の意識と民主主義は、国民が主役となって国づくりをしていくというレベルには到底、全く及んでいないものである。だから権力(自民党)の都合による不正選挙が正当化されるというものでもありえないが、それもまたローマは一日にして成らずであり、結局は段階を一段一段と踏んで国民意識を覚醒させ、向上させていく以外に道はないものと考えられる。国家と国民の関係性とはあくまでも相互作用であり、どちらかが一方的に強制したり優位に立っているものでは有り得ないが、戦後の日本はその関係性が様々な洗脳によって錯綜し、歪んでいるものである。よって憲法9条憲法改正も最終到達点ではなくて、新しい日本を構築してゆくための、それぞれの歴史段階における踊り場なのである。日本は今、憲法改正という踊り場の地点から未来を展望しなければ、転落、滅亡の危機にあると言える。ともかくも日本改革は日本列島を徒歩で縦断するかの長い道のりの第一歩であるが、先ずその第一歩を踏み出さなければ、本物の民主主義などというものも宇宙の彼方であり、未来永劫に亘って洗脳されたままの状態であることを意味するだけだ。私は今の現状維持のままの方が、国民がモノ化されているだけに余程、危険であると思うのだが。それから自民党は、公明党の存在が憲法改正の足かせになるということであれば公明党との連立体制の意味が本当にあるのかどうかよく考えなければならないはずだ。憲法についての考え方という政治の最も根幹的なところでの見解が食い違っているのであれば、その両党が無理をして政策のすり合わせをしたり、妥協点を見出すことに時間とエネルギーを費やすことは国民視点的には不毛であり、不信感をしか抱けないものである。むしろ自民党(特に安倍総理)は公明党との連立維持を憲法改正を先送りするための口実にしているのではないかとすら思える程だ。石破氏にはそういうことも含めてよく考え、そして何度も言うように今のうちに胆力を養いつつ、憲法9条改正の準備を進めていただきたい。