龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

中国での邦人拘束について

政治の裏側は国内のことであるが大体は見当がつくが(住民投票の不正工作のように)、国際政治となるとどういう事情で、何が行われているのか、よくわからない。しかしわからないなりに、推測できることはある。中国で二人の日本人が中国当局にスパイ容疑で拘束していることが報道されている。果たして、真相はどうなっているのであろうか。先ず常識的に考えれば、いかに中国といえども観光やビジネスで滞在しているだけの外国人を逮捕して長期的に(今年の5月からということであるから5ヶ月になる)拘束するという事態は考え難いということだ。日本の報道では民間人ということになっているが、恐くは民間人ではないと私は思う。政府関係者か公安警察につながる工作員である可能性が高い。それもたまたま不審な行為をしているところを発見されて逮捕されたのではなく、中国当局によって事前にスパイ活動を行う可能性がある人物が把握されていて、それに該当する人物が入国した時点から行動が全て監視されていたのであろう。そしてそれなりに証拠が得られた時点で逮捕するということが常道的なやり方である。なぜそのように考えられるかと言えば、先ず日本政府はその二人の名前を公表していない。民間人であれば、それも5ヶ月も拘束されているのであれば、政府の通常の対応とすれば氏名と職業を公表し、各報道機関も家族に取材して一刻も早く釈放して欲しいとの声を繰り返し述べさせることが、中国政府への圧力となるはずである。今回の件に関して見ればそうすることが出来ないでいるということ、そして今頃になって拘束されていた事実そのものが発表されたということは、やはり日本の側にも後ろめたい事情があると考えざるを得ない。日本政府の声明ではスパイ活動は絶対にしていないということであるが、当たり前のことであるが、スパイ活動をしていてそれを認めるような間抜けなことは有り得ない。ならばなぜ日本が中国に対してスパイ活動をしたのかと言えば、これも少し考えれば想像がつくことだが、日本が自主的にそのような危険な行為に踏み込む訳がない。背後にはアメリカの情報機関であるCIAの指示があったのであろう。軍事施設であるとか核兵器の備蓄状況などについて上空からの衛星写真ではわからない詳細な情報を、日本側に写真やビデオで撮影するような内容の要請がアメリカからあれば、日本とすれば日本の安全保障上の重大問題でもあるゆえに絶対に断ることはできない。しかし、いざ見つかって今回のように逮捕されてしまえば、最悪の場合は死刑である。中国政府が未だにその二人の邦人を起訴していないということは、背後にアメリカの指示があったであろうことがわかっているので、起訴することがためらわれているのである。なぜならいざ裁判になって背後のアメリカの存在が露わになってしまえば、一気に米中の緊張が高まる可能性があるからである。それゆえに背後関係を調べるという口実の下、起訴もされないが釈放もされない長期拘束状態に陥っているのだと思われる。そういう流れの中で日本政府は本来であれば一切表沙汰にはしないで、水面下で何とか解決したいと考えていたのではあろうが、いつものように手詰まりでどうすることも出来ずに堪りかねて公表するに至ったのだと考えられる。アメリカからのスパイ指示が日本にあったとすれば、それは中国の権力が内部崩壊によって暴発する危険性が高まってきているとCIAは分析しているであろうということだ。もちろん私の個人的な推測なので全くの的外れということも有り得るが、ごく「普通に」考えればわからないなりに、わかることは多いのである。
日本は安保法案の反対運動で「戦争はいやだ」とか「アメリカの戦争にまきこまれるな」などと訴えている人が多かったようであるが、現実にはもう既に、憲法や法律とは無関係に否応なくこのような状態に陥っているのである。このような状況下で既成概念のイデオロギーを念仏のように唱え続けることに一体何の意味があるのか。とにかく日本人は日常的な被洗脳状態から脱して、現実的に自分の頭で国家のことを考えるという意識を持ち得る次元にまで進歩、いや進化しなければ話にすらならない。