龍のひげ’s blog

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日航ジャンボ機墜落事故30年

日航ジャンボ機墜落事故30年を迎えて、事故機の残骸が展示されている「安全啓発センター」で、日航はグループ会社の整備士ら約100人を集めて研修会を開いたことが、昨日8月11日、読売新聞朝刊に掲載されていた。
「安全の重要性を再認識させるのが目的」で「事故を招いた圧力隔壁の損傷のメカニズムを学んだ。」とのことである。未だに圧力隔壁の損傷が事故の原因であったと主張し続ける日航の企業としての姿勢はともかくも、整備士に虚偽のメカニズムを学ばせるのであれば、利用者とすればとてもではないが恐ろしくて、日航機には乗れたものではないという思いだ。素人が考えても分かることだが、圧力隔壁の損傷が原因で圧力空気が垂直尾翼内部に流出して、垂直尾翼が吹っ飛んでしまうということなど絶対に有り得ない。飛行機というものは構造上、1万メートル以上の高空を飛行していても客室内の気圧を高度2400メートル程度に保たれるように、胴体の板材は内外の圧力差に耐えれるような強度がもたせられているとのことである。垂直尾翼が破壊され、胴体から剥脱した原因が機体内部の空気流出であるとする見解はどう考えても無理やりのこじつけであり、常識的には外部からの何らかの衝突がなければ有り得ないことである。
一体、日航の整備士たちはどのような気持ちでそのような訓話や講習を聞いたのであろうか。これではとてもではないが、亡くなった520人もの霊魂は浮かばれないことであろう。我々は、日本の資本主義と政治の関係性と構造上の欠陥をよく見直し、改める時期にあると思う。