龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

自民党の悪巧み政治

馬鹿には何を何回言っても、同じようである。馬鹿なのは大衆ではない。大衆は馬鹿ではなくて無知なのである。馬鹿は政治家だ。カジノ法案の内容に関して、政府は日本人がカジノ場に出入りできる回数を週三回に規制する方向で検討しているとのことである。依存症対策とのことのようだが、「依存症」というキーワードに縛られ過ぎている。或いはその問題視されているキーワードを悪用して、カジノ設置の外堀を埋めようと企んでいるかだ。後者であれば政治的な悪知恵は働いてはいるが何れにせよ馬鹿であることには変わりない。カジノはパチンコではない。たばこや酒のような嗜好品とも異なる。依存症とはどういう分野が対象となるかと言えば、1回遊んだり、使用しただけではさして害になるものではないが、習慣化して何度も繰り返している内に精神的に、そして経済的にも自己崩壊していく危険性が高いものである。たとえばパチンコは1回遊びに行って仮に5万円負けたとしてもそれで生活が破綻する訳ではない。ところが週に3回もパチンコ屋に通ってたまにしか勝てないのに自己資金を際限なくつぎ込んでいると、その内に止めるに止めれなくなってしまって借金をしてまでパチンコをするようになる。そうなると待ち構えている事態は破産しかないということである。だから週三回の規制をするのであればカジノではなくてパチンコなのである。いやパチンコでも週三回は多過ぎるぐらいである。せいぜい週2回までであろう。酒やたばこも同じである。1回や2回、飲んだり吸ったりしただけでは依存症にも中毒にもならないし、健康にも何の問題もない。しかし何十年にも亘って過度の飲酒、喫煙生活を送っていると血圧が高くなったり糖尿病になったり、癌になる確率も高くなるということである。ところがカジノはそれらの依存症問題の項目とは同類項ではない。なぜならカジノは週に何回も行かなくとも一晩だけで破産する可能性は十分にあるからだ。所持金以上は負けることがないはずだと言うのであれば、大王製紙元会長の井川意高氏がギャンブルで破滅する原因にもなったマカオの「ジャンケット」という借金を仲介してくれるような軍資金供給システムが、大衆化して日本に広まらないとも限らない。ジャンケットに類するものが日本にできなくとも、或いは出来ないように規制しても、カジノはパチンコと違って所持金の100万円位は一瞬で消えてしまう。パチンコで1日で100万円負けることは至難の業という以上にほぼ不可能である。だからこそ依存症対策の領域の問題が発生するのである。カジノで一瞬にして100万円をすってしまえば、また100万円を赤か黒かの2分の1の確率に賭けて一瞬にして取り戻さなければならないという理屈になる。そうするとあっという間に何連敗かして破産したり、自己破産が出来ないのであれば、首を吊らなければならないような状況に追い込まれるものである。だからカジノに対して週3回の規制など何の意味もないのだ。スロットのコイン遊びで1日中粘っているだけの遊び方の客にはまだしも有効かも知れないが、カジノには高額で勝負できるバカラブラックジャック、ポーカーなどのカードやルーレットなどがあり、どちらかといえばそれらの高額勝負がメインのはずである。そのような100万円以上の単位で勝負できるような賭博には、依存症の問題ではなくて、それなりの年収と貯金額を有している人間しか参加できないように少なくとも日本人に対しては規制すべきなのである。具体的に言えば年収が3千万円以上、普通預金の残高が1千万円以上ぐらいが最低限の条件となるであろう。但し大王製紙元会長の井川意高氏の例を見てもわかる通りその程度の金などはそれこそあっという間に消滅してしまうであろうが、それでもどうしても日本にカジノを設置するというのであれば最低限の参加条件を設定することは必要であろうし、そのレベルが私は最低ラインだと考えるものである。はっきり言ってまあ私もその仲間だが貧乏人がカジノなどで遊んでもろくなことはないものである。それではなぜ政府が依存症対策などと本当の問題点をぼやかせて世論をミスリードさせながら、カジノを地方に作らせようとしているのかと言えば、はっきり言えば貧乏人がカジノに手を出して破産したり自殺するような人間が多くなる社会状況の方が都合がよいからである。何で都合がよいのかと言えば、一口で説明するのは難しいが、弱者がより弱者になってくれやすい世相の方が現状の体制を維持しやすいということは言えるであろう。貧乏人=大衆の政治批判能力が弱体化すれば相対的にそれだけ金持ちや既得権益者層に有利な政治運営が行いやすくなるからである。多くの人間がカジノに血道をあげるようになれば政治の嘘もまやかしも何もなくなってしまうことは火を見るよりも明らかである。自民党はそういうことを狙っているのである。自民党はそういう政党なのだ。馬鹿ではあるがそういう手腕にかけては長けているのである。わからない人には何を言ってもわかってはもらえないとは思うが、そういうことを一人でも多くの人にわかってもらいたいという気持ちはある。