龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

フリーメイソンのブレスレット

コンビニで衝動に駆られて面白い(下らない)物を買ってしまった。フリーメイソンのブレスレットである。天然石のオニキスの一つにフリーメイソンの有名なコンパスと定規と神のGを組み合わせたシンボルマークが金色で刻印されている。価格は2300円であった。画像を載せようかと思ったが、面倒だし馬鹿らしくもあるので止めておくことにする。私はそれほど暇人でもないのである。発売元は出版社の宝島社である。製造国は中国だ。最初に見た時には、無断でフリーメイソンのイメージ商品を作って売っているのかと思ったが、良く見てみると思わず笑ってしまったが「友愛の証明書」なるカードが添付されていて、そこに「本商品は、トヒドゥファウンデーション(日本フリーメイソンのパースト・グランド・マスターより構成)により、審査、合格したフリーメイソン関連の商品であることを証明します。」と印字されているのである。ということはフリーメイソン日本支部或いは本部のお墨付きを得て製造、販売されている商品のようである。宝島社という出版社はフリーメイソンと共同でこのようなビジネスを展開する程、密接な交流があるのであろうか。フリーメイソンのシンボルマークには商標権が設定されているのであろうか。されているのであれば宝島社はその使用料をフリーメイソンの日本支部に支払ってまでこのような商品の販売を行っているのであろうか。
商品が入っていた箱の裏側には、ブレスレットに関するお問い合わせ先として電話番号が記載されていたので、その辺のところを質問してやろうかとも思ったが、それも馬鹿らしいのでやめておくことにした。因みにフリーメイソン関連の商品とやらをネットで調べてみると、初めて知ったことだが結構あるのである。何と言うのか、あざとい商法とでも言うか、フリーメイソンといえば日本ではオカルトの秘密結社であり、陰謀の世界的な組織といったイメージが強いが、そのようなイメージに便乗していると見做されても仕方ないような商売をフリーメイソン自体が提携している出版社と組んで行っているのである。何が友愛・道徳・真理のシンボルだ。金儲けのためならタブーめいたイメージの訴求力ですら貪欲に活用するということなのか。そこに瞥見される精神性とは人類を導くような高邁な性質のものからは程遠く、低俗且つ幼稚なものとしか思えない。私のように外部の人間には実態はわからないが、恐らくはそういう組織の人間は陰謀論も含めたおどろおどろしい世間一般の反応やイメージを楽しみながら、ひそかに優越感に浸るようなごっこ遊びをしているのではなかろうか。所詮は遊んでいるだけなのだから神も悪魔も関係ないのである。最終的には自己満足だけの世界なのだと思われる。まあ言わば、未だに東アジア共同体の創設であるとか韓国への謝罪行脚などで友愛的な自己陶酔に陥っているような鳩山由紀夫程度の精神性なのだと想像される。金持ちの思想道楽もせんじ詰めれば訳の分からない領域に落ち着いてしまうのであろう。さて私もこのブレスレットを嵌めれば気分的にはフレーメイソンリーの一員である。誰かに見せて自慢することにしよう。もちろんコンビニで買ったなどとは言わない。どんな顔をするのか楽しみである。