#俳句、川柳
人と人 その間を舞う 蝶を見る
修羅修羅修羅 生きゆくことは 春の夢
天の川 銀河の縁の 春は修羅
二兆掛ける 二千億個の 星と春
二兆個の 銀河の中の 春一つ
我が孤独 夢幻の桜と どこに消え
問題児 春来てなぜ死ぬ 桜子よ
車窓から 見る屋根屋根と 秋の空
雷鳴が 憂鬱を裂く 我が人生
1秒に 刻んで走る 往く春を
我走る ゆえに我在り 春の園
浮浪者が 落ち葉に埋もれ 生きている
寒夜には ゴーギャンの絵の 裸婦を見る
大寒波 二カ月先の 花想う
散り落ちて 寒椿の花 空を見る
本を読む 時間が止まり 雪が舞う
冬銀河 カンパネルラの 駅光り
冬の陽が 沈む刹那の 猶予かな
悪人は 冬枯れの地で 火車を待つ
真実を 氷に閉ざし 死は近し
地獄とは 魂が見る 雪の色
呆れるは 年末ジャンボの 長き列
七五三 小さい頃は 神がいて
人生は 不可解なれど 秋高し
満月か 円満という 位置に在り
ふくらはぎ 痛めて秋を 跛行する
植物園 秋バラ前で 読書する
新月の 満ちゆく影よ 何処なり
秋マラソン 孤独の群れが 流れゆく
夜の城 天下を走る 秋深し