龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

生きること、書くこと 61


私の息子も、もうすぐ8歳になる。ゲームばかりしていて困る。そのゲームソフトを買い与え続けている

のは他ならぬ私なのだが。

大阪の街中に住んでいる親は誰もが感じているであろうが、子供の遊び場所がない。時間を潰すには何か

習い事をさせるか、家でゲームをさせているほかないのだ。私は子供と別居しているが、休日にはどこか

へ遊びに連れてゆく。

と言っても、どこかのスーパー銭湯とかスパワールド(プールと温泉が一緒になっている施設)ぐらいし

かない。最近は映画もよく見に行くようになったが、子供向きの映画を見ていると寝てしまうことが多

い。『名探偵コナン』を見ていた時には大きな鼾をかいて寝てしまって息子に起こされた。息子はその隣

に座っていた高校生に起こすように言われたようで私が目を覚ますと男子高校生は笑って私の方を見てい

た。この前の日曜日には『カンフー・パンダ』を見たが、あれは良かった。最後まで眠りに落ちずに楽し

むことが出来た。大人も子供も一緒に楽しませる娯楽には何か特別な力がある。本当の文化とはきっとそ

ういうものなのだろう。

さて、息子は家でもTVをよく見ているようであるが低俗な番組が多くてうんざりさせられることが多

い。先日も一緒に見ていると、タレントが互いに殴ったり、びんたを張ったり、蹴ったりしていてとても

嫌な気分になった。それも信じられないことに男のタレントと女のTVアナがそんなパフォーマンスをし

て笑いをとっているのである。オリンピックにチャンネルを変えようとしたが、子供はそういう低俗なも

のが大好きなのである。息子はケラケラ笑いながら見ていて結局チャンネルを変えさせてくれなかった。

子供たちが真似をするじゃないか。男の子や女の子たちが学校でふざけて真似をすることを考えないのだ

ろうか。それに意外と大人たちにも悪影響を及ぼしているかも知れない。子供に「死ね」などと暴言を吐

くような学校の先生は、このような番組に感化されている部分があるんじゃないかと思いながら眺めてい

ると居た堪れなくなって私は別の部屋にオリンピックを見に上がった。

あのようなくだらない番組に多額の広告費を出し続ける企業もどうかしていると思う。以前に石原都知事

が、日本には大人の鑑賞に堪えるようなTV番組がないと嘆いていたがまったくその通りだと思う。

ゴールデン・タイムか何か知らないが、くだらない低俗な番組を垂れ流すぐらいなら一日のTV放映時間

枠を削減した方がよいのではないかとも思う。コンビニの終日営業よりよほど問題があるのではないかと

私は思うのだが。

一時間の放映で一体何十億の金が動いているのか知らないが所詮、日経平均株価は上がりそうな気配はな

いし、どうせ経済成長無き社会なら、やかましいだけの下品な番組などなくて静かな団欒の時間が地球環

境のためにも日本のためにもなると思うのだがいかがなものか。低俗なTV番組は必要なのか。