龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

薄氷の勝利

勝負事は時の運である。W杯サッカーで日本がカメルーンに勝利した。
終わってから言っても調子よく思われるだけだろうが、試合開始直前の日本選手の表情をTVで見ていると何となく勝ちそうな予感があった。厳しさの中に泰然とした落ち着きが感じられたからだ。勝利の女神が日本についている安心感が選手の顔にも表れていた。
試合内容を振り返れば、前半のカメルーンの戦い方が慎重過ぎたために、日本が数少ないゴールを得点に結びつける好運が生じた。しかし後半の残り20分程は、カメルーンに怒涛のような攻撃を許してしまった。見ている分には面白かったが、このような残り時間という薄氷を何とか持ち堪えるような試合をしていたのでは、完勝と言うには程遠い内容であった。反対に日本が1点差で負けている時にカメルーンのような迫力のある波状攻撃が終盤に出来るであろうか。1プレーで引っくり返すような攻撃力を終了のホイッスルが鳴る直前まで見せることが出来るであろうか。ガーナとセルビアの試合も見たが、同じアフリカでもガーナの方がカメルーンよりも実力は上のように思える。
日本サッカーの地力は、ワールドカップの大舞台ではやはりまだまだ見劣りするものだ。昨日の試合を見ていても、長谷部、松井、本田の海外組が目立っていい動きをしていた。将来的には日本代表チームも海外勢が7~8人位で占められるようにならないと、勝利の女神の手助けなしにW杯で勝つことは出来ないのであろうな、と思わせるような勝利であった。