龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

オランダとの戦い方

W杯サッカー第2戦オランダとの戦い方であるが、私は引き分けを目指せと言いたい。引き分けを“目指す”という意味は、私のイメージでは一般的な“引き分け狙い”と微妙に異なる。
オランダ相手に積極的に勝ちにいっても、日本の攻撃力では9分9厘負けるであろう。1点差で負けるのであれば、まだ良い。しかし仮に4対0のような大差で負けてしまえば、次のデンマーク戦に引きずってしまうであろう。W杯の1次リーグは麻雀のようなものである。日本が初戦でカメルーンに勝ったのは、東場1局で満貫を上がったようなものだ。この幸運を持続させたいのであれば、無理をしないことである。調子に乗って、オランダ相手にイケイケになっているとギャフンと言わされるのは目に見えている。オランダに大敗すると流れが変わってしまって、デンマークにも負ける可能性が高くなる。そうなると結局決勝リーグにも進めずに我々の希望は、数日間だけのぬか喜びに終わってしまうであろう。次のお楽しみまで、また4年待たなければならない。麻雀は上がれないと勝てないが、強い人間はそう簡単に振り込まないものである。サッカーも同じだ。ゴールしないと勝てないが、守りに徹すべき状況もある。
具体的には、6割から7割ぐらいの割合で守備に意識を集中させた戦い方をするべきではないか。失点のリスクを極力、小さくするような布陣を選択するべきだ。とは言っても、カメルーン戦の後半20分のように一方的に攻め込まれるばかりでは到底90分持つわけがない。ボール支配率を高めることに選手全体が意識を集中して、乱雑で精度の低い攻撃で不必要に体力を消耗しないように心がけるべきである。“下手な鉄砲も数打てば当る”かのような戦い方よりも、シュート数は少なくとも相手のあせりと決定的なミスを待って一気に攻め込むようなイメージで試合に臨んだ方が反対に勝てる確率が1割くらいは出てくるように私には思える。また負けるにしても精神的な打撃を受けるほどの大敗になる可能性は少ないのではないか。それが日本が第2戦のオランダに対して取るべき大人のサッカーだと私は考える。勝ちにいくサッカーよりも引き分けを目指した方が結果的に勝つ可能性が高くなる戦略である。人によっては、そんな消極的で面白味のないサッカーなど見たくないという人も多いであろうが、日本にとってのイケイケのサッカーは決勝リーグに進んでから見せればよいのである。初戦の幸運をモノにするには、何よりも振り込まないことである。オランダ相手に引き分けであれば実質的に勝ったのと同じである。引き分けは金星だ。1、2点差で負ければ5分になり、3点差以上で負ければ流れは大きく後退するであろう。決勝リーグに進めるかどうかはオランダ戦の戦い方が全てだ。
一応念のために言っておくが、私はサッカーについてはまったく経験がないので単なる素人の意見ではある。しかし素人の見方の方が、核心を衝いていることは決して少なくないのだ。