龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

馬鹿の軽さ

民主党細野豪志が訪中した直後に中国当局に拘束されていた4人の内の3人が釈放された。細野は菅首相の親書を携えていたとされている。親書の中身が大いに問題だ。釈放の見返りに身代金か賠償金支払いに応じることに等しい、ODAが約束されている可能性が考えられる。あるいは中国漁船が故意に日本巡視船に衝突させた証拠ビデオを公開しないとの約束も含まれているかも知れない。中国はそのような取引をする国であり、日本はそのような要求に応ずる国である。
今回の事件は日本国内だけの問題ではないことを政府はよく自覚すべきである。不法行為を正当化するために国内の外国人を拘束し、死刑の可能性をほのめかしながら相手国側から最終的に利益供与を引き出すかの取引に簡単に屈するような外交態度は、中国と関わる全ての国が同様の事態に遭遇する可能性を考えれば、先進国として極めて無責任である。事の筋道を曲げて、何でもすぐに金で解決しようとする安直さは日本の悪い癖だ。だから日本は世界的に軽視されるのである。
10月4,5日にブリュッセルでASEM(アジア欧州会議)が開催される。日本の官僚に警告しておきたい。菅の発言内容を今からよくチェックするべきだ。菅の思うままに発言させれば、表面的には日本の立場を世界に向けて訴える外観を取りながらも、より一層中国への利益供与を認め、温家宝を喜ばせるだけの結果になる可能性が高い。菅は元々そういう人間なのだ。左翼の運動家あがりだから、総体的な国益を考えるということがどういう政治なのか、いまいちよく理解できていない。国際会議の晴れ舞台で大国の首脳と対談するだけで自己満足して、簡単に籠絡されることはほぼ目に見えている。きちんと周りの官僚が見張って言葉に重石をつけておかなければ、風船のように空に舞い上がって飛んでゆくであろう。そして日本国民だけは奈落の底に落とされることになる。政治主導などと言っていられない。菅のように軽々しい総理大臣である間は、しっかりと官僚主導でなければ日本は数年の内に崩壊してしまうであろう。もちろん我々国民も菅の軽さをよく監視しなければならない。