龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

観音に祈る

観音も 涙を流す 春の浜
一瞬にして巨大な津波が濁流となり、たくさんの人命や住まいを押し流し、町全体を破壊する。これほどまでに無慈悲で、残酷な光景をTVを通してと言えども、何度も見ていると、身体全体に力が入らないような、無力感に捉われる。
一刻も早く、取り残されて救助を待っている人々に隈なく、空から、食料品や毛布、医薬品を支給してあげて欲しい。救助と復旧は、同時並行で強力に推し進めなければならない。
とにかくこの緊急事態において、政府に不眠不休の努力が求められることは当然である。しかし与野党が一体となり、どさくさ紛れの混乱に乗じるように、新たな法案を通されては困る。早くも復興支援のための増税案の話しが出てきているようであるが、消費税増税への推進に結び付けようとする政治的な思惑が見え隠れする。
今朝の読売新聞、朝刊には、宮城県が県内に1万戸の仮設住宅を必要とするとの見通しを明らかにし、その費用が600億円相当との記載があった。単純に計算すれば1戸あたり、600万円である。家を失った人たちに、早急に仮説住宅を用意してあげなければならないことに異議を唱える人間はいない。しかし、同一場所に突貫で大量に設置することになるプレハブ住宅1戸に果たして600万円もの費用が掛かるであろうか。今回の東日本地震被害に対して日本国内だけでなく世界中からたくさんの善意の募金が集まることになるであろう。穢れなき善意の元で、一部の業者や人間が裏側で濡れ手に粟となるような事態を許してはなるまい。また、菅首相の政治資金の問題は、タイミング良く津波と一緒に流されてしまったわけではない。いずれまた、きちんと決着をつけなければならないことを忘れてはならない。