龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

順序が全て

財政再建は避けて通れない、先延ばしに出来ないという考えは、一面的なものの見方に過ぎない。財政は財政だけで独立して成り立っているわけではない。経済や国民生活との関連の中で位置づけられるべき指標である。他の全てを犠牲にして、財政だけを健全化するということは、国を殺して財政を生かそうとするのと同じで矛盾も甚だしい。
物事には順序というものがある。いくら増税をしても国の無駄が徹底的に排除されていない状態であれば、砂漠に水を撒くようなものである。税収増は国に潤いをもたらすオアシスとなるどころか、瞬く間に熱砂に吸収されて跡形もなく消え去ってしまうだけであろう。大阪の橋下知事がやろうとしている公務員制度改革は国のレベルでこそ率先して為されるべきではないのか。尤も私は橋下知事が提唱している公務員制度改革に全面的に賛成ではないが、それは公務員に競争原理を適用しようとしている点について疑問を感じるのだが、それでも徹底的に行政を効率化しようと本気で取り組んでいる姿勢については大いに賛同できるものである。国の行政機構がスリム化され天下りなどの利権構造が解消され、効率的かつ戦略的に税金が投入される改革がなされた“後”でなければ、増税は経済と国民生活を今以上に破壊するだけで何の効果ももたらさないものと思われる。
順序が全てなのだ。順序を無視して、数兆円程度の税収増が見込める程度で、今の日本は到底、浮かび上がる希望など持てる状態ではないではないか。
ともかくも、もう民主党には存在価値がない。大連立などと言っている時点でもうアウトだ。先の参議院選挙でも国民は民主党を明確に否定しているのであるから、大連立ではなく解散総選挙が民主主義の筋道ではないのか。マスコミの論調も国を滅ぼす悪因となっている。誰が国を救うのか。