龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

沈没からの脱出

話は変わるが、19日の朝日新聞夕刊に、「島が沈む・・・1000人全員移住」の見出しで、ソロモン諸島のタロ島が、海面上昇による水没を避けるために住民をまるごと、対岸のチョイス島に移住させるとの記事を掲載していた。タロ島は海抜2mにも満たず、海面上昇による洪水や津波への懸念が年々高まっており、地元当局がオーストラリア政府の支援を受けて、専門家チームを立ち上げ、対策を検討してきた結果の判断であるという。この小さな島の、小さな記事を多くの人はどのような感想で読んだのであろうか。というのも、これはどう考えても、対岸の火事ならぬ水難ではないであろう。日本列島が水没することは、当面は有り得ないであろうが、この数年の間に発生している台風の多さや記録的な大雨による浸水、土砂崩れ、家屋倒壊の被害などは、明らかに異常レベルである。特に雨量については局地的に降る量が破壊的なものになってきており、年々歳々に記録更新がなされているような状況である。異常気象の原因については、一概に特定できるものではないであろうが、一般的に言われている通りに、温暖化により赤道付近の海水温度が上がってきており、海面から蒸発して大気中に含まれ、上昇気流で雨雲を構成する水量も確実に増えてきているのだと考えられる。物理的に雨雲は保有している以上の水分を降らせることは出来ないのであるから、当然のことである。しかし言うまでもなく低気圧は、発生した地点に留まって雨を降らせるのではなく、地球の表面を移動して、ある地点で山に当たったり、大陸からの高気圧に行く手を阻まれて、その場所に雨を降らせることとなるのであるが、日本列島は正にその通過線上に位置している。よって日本に元々、台風や大雨の被害が多いことは止むを得ないことではあるが、それでもここ数年の状況は尋常ではないし、多くの人の家や財産、そして人命が失われているのであるから、地理学的な運命として諦めて済まされる問題ではないであろう。その点においてどうも日本の政府は、危機感が薄いと言うのか、無関心に近い状態であるような気がしてならない。では何が出来るのか、何を為すべきなのかと言えば、はっきり言えば気象操作の技術は、世界的にはあまり公式には語られることはないが、日本はともかくも既に実効のレベルにあり、そして実際に行われていることではないのか。たとえばよく知られているところでは、2009年の北京オリンピックの開会式に中国は、気象操作で雨雲を消滅させるか、追い払うかして晴れにしたと言われている。ロシアも噂の域ではあるが、国家的な行事のある日には、その地域を気象操作で必ず晴れにしているとのことである。台風の進路を変えることはともかく、雨雲を散らしたり、局地的な集中豪雨にならないように、降る場所と雨量をコントロールすることは技術的には恐らく可能なのである。しかしそのような技術は、軍事機密にも通ずる内容であることから、公には議論することすらタブー視されているものと考えられるものである。だから日本のマスコミもそういう技術や実効性の話題については、全く触れようともしない。しかし現実に多くの人命や財産が失われている現実が目の前にあるのにである。今更、言うまでもないことだが、ここに見られることも結局は日本という国家の自主性と独立不羈の精神の欠如でしかない。人命が失われようと、国の財産が破壊されようと、国際政治のタブー領域には決して踏み込まないように抑制し、少しでも独立不羈の精神につながるような傾向は、全て戦争に突入する危険性が孕まれるとして否定されなければならない方向性で思想管理がなされている。これが戦後秩序の正体なのである。だからこそ私は、戦争自体には当然反対であるが、憲法改正と自主憲法の制定が戦争のためではなく、まともな独立国家に日本が生まれ変わるために必要であると考えるものである。あなたはどのようにお考えであろうか。朝日新聞毎日新聞のように、思想性なき思想の高尚なるご意見はともかくとして。