龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

窃盗容疑の疑惑

冨田選手の窃盗容疑についての疑惑の核心は、証拠映像が公開されていないことにある。そもそも決定的な証拠とされている映像は、冨田選手の会見によればスマホの画面で確認させられたものであるという。JOCの担当者や通訳が冨田選手と一緒にその映像を見せられたとのことである。このスマホの画面で確認したという点については、JOC側からも異議が出ていないので事実であると思われる。但し、冨田選手が自分が取っている映像はないと主張しているのに対し、JOCは冨田選手と確認できる映像であり、カメラからレンズを外してカバンに入れていたと述べているものである。そしてこのJOCの主張が、冨田選手が間違いなく犯人であることを多くの人に確信させる根拠となっているものである。
しかしJOCの主張は、基本的にはそのように報告を受けているだけであり、日本にいるJOCの役員がその映像を見たわけではない。先ずどうしてスマホの画面で確認しなければならなかったのか。防犯カメラや監視カメラは、言うまでもなく広い場所を遠隔的に俯瞰して撮影しているものである。よって常識的に考えれば人物も小さく写っているものであり、その人物が誰かを特定することは、テレビサイズの大きさのモニターで見ても困難であることが多い。それをどうして、最も肝心なことであるのに、スマホのような小さな画面で確認しなければならないこととなったのか。おそらくは元データの映像を専用のアプリかソフトでスマホに転送させて、現地の韓国警察から見せられたものであると思う。しかし当然、画像は劣化するであろうし、より小さくしか判別、認識できないものとなる。ましてやその人物がカメラからレンズを取り外しているような細かな手先の動きが、はっきり認識できるものであったかどうか疑わしいと考える方が自然である。本来であれば、犯人を特定する重要な作業をしているのであるからスマホの二次的な画像などではなく、元データを高精細なモニターで確認されなければならないことは言うまでもないことだ。しかしその肝心の部分がぼやかされているのか、JOCから具体的な言及がなされていない。単に冨田選手で間違いないと言っているだけで、それはJOCの担当者がどのような鮮明さの画像を見ての判断であるのか全くわからない。恐らくは冨田選手もJOCの担当者も誰も、スマホの映像しか見せられていないのではないかと推測されるものである。仮にそうであれば、JOCの対応には大きな問題が指摘されるべきだ。本来であれば、元データの映像をきちんと判別できる大きさと精度の画面で見せるように韓国側に要求すべきであったのではないのか。それがなされずに、韓国側の誘導や強圧的な態度で、スマホの適当な画像だけでJOCの担当者が冨田選手であると、さらに不鮮明な映像でしかないのにカメラからレンズを取り外してバッグに入れている動作であると勝手に思い込んでしまったか、思い込まされてしまった可能性はあると思う。情報の表層だけを信じてはいけない。皆さんはどのようにお考えであろうか。