龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

大統領選挙について

11月8日が、大統領選挙日か。もうすぐだな。直前になってドナルド・トランプ氏の優勢が伝えられているようだが、これで本当にトランプ氏が勝利するのであれば大したものだと思うけれど、そうはならないであろう。トランプ氏自身が恐らくは、このような直前の予想に関わらず、自分が勝てるとは思っていないであろう。そのように考えると笑ってしまいそうになるが、ヒラリー・クリントン氏が当初の予定通り新大統領に就任する運びとなるはずである。アメリカとはそういう国なのである。いかにもアメリカ的というか、ハリウッド風とでもいうのか、土壇場になって観客をハラハラ、ドキドキさせて、悪(もちろんトランプ氏のこと)が善(クリントン氏)を打ち負かしそうになるのであるが、最後のどんでん返しで結局は、善が勝利して誰もがほっと胸をなでおろし、めでたし、めでたしという筋書きである。為替の動きも、トランプ氏勝利の可能性が高まると途端にリスクオフに振れて昨日あたりから大きく円高になっているが、まあそういうことも大統領選挙の演出に付随した出し物のようなものである。トランプ氏が主張するように実際に不正選挙が行われるかどうかは別にせよだ。私は個人的には、リスクオフで為替相場が不安定になろうとも、トランプ氏が勝ってくれて、9.11の真相を新大統領として暴露して欲しいと考えているのだけれど、それも仮にトランプ氏が大統領になっても現実的には到底、無理であろうが。しかしこれまでのアメリカを中心とした覇権主義の世界的な陰謀に対して問題意識を少なからず持っている人物による、アメリカファーストの政治スタイルの方がまだしも好感が持てるし、信用できるように感じられる。巷間、伝えられるところのクリントン氏の公約である宇宙人情報の公開などどうでもよいものである。それこそ正にハリウッド映画そのものではないか、くだらない。トランプ氏が新大統領になって日米関係に大きな変化があるのだとすれば、日本が変わっていけば良いだけのことである。むしろ千載一遇のチャンスであるとすら言える。文字通りに千年に一度あるかどうかのチャンスであろうが、いずれにせよアメリカ本位でしか、変わり得ない日本と言う国はあまりにも情けない。まあでも繰り返しになるが、やはりヒラリーさんが勝つのであろうな。私にとってのトランプ氏のイメージは、アメリカの小説家であるブレット・イーストン・エリスの『アメリカン・サイコ』という有名な作品があるのだが、ニューヨークを舞台にして投資銀行の重役を務める金持ちの若者が物欲とセックスに溺れた退廃的な生活をしながら快楽殺人を繰り返していくという過激な内容であるが、その主人公である殺人鬼の男が、トランプ氏のことをヒーローのように崇拝していて度々トランプ氏のことが言及されていたところにインスパイアされている部分が少なからずある。まあ何というのか、アメリカン・ドリームのマイナス面が人格化された象徴性のようなものが、トランプ氏には一般的には投影されているようであり、また確かに品性であるとか、知性のレベルもアメリカの大統領として相応しいレベルにあるのかと言われればイエスとは答えられないであろうが、しかし果たして悪人なのかということになれば、私には根の部分は、正直者で意外と善人であるようにも思えるのであるがどうなのだろうか。それに比べれば、ブッシュ父子の方が私には明らかに悪人に見える。付け加えて言えば、オバマ大統領もクリントン夫妻もさほど悪人には見えないが、カリスマ性という点で見れば、トランプ氏はヒラリーさんを完全に上回っているであろう。それだけがトランプ氏が勝利できる僅かな資質であると思えるが、所詮は出来レースであろうから、やはりヒラリーさんが勝つのである。めでたし、めでたしか。