龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

脱ステロイド体験記

乾燥のシーズン到来で、皮膚がかさついて痒くなり、掻いている内にその部分に小さな赤い斑点が生じたりもするが、まあ年齢の問題もあるし、これぐらいであれば日常生活に何の支障もない程度である。一昨年の年末にステロイド外用薬を塗るのを中止して、いわゆる脱ステを開始したところ、その影響による激しいリバウンドで非常に苦しい思いをしなければならなくなった。その治療でこれまで定期的に鍼とカイロプラクティックに通っていたのだが、つい最近であるが、ほぼ完治の状態にまで回復したので、どちらも1年半ほど通院していたのを終了させたのであった。そうしたところカイロプラクティックの方の院長が最後の施術の日に、その院のホームページ上の体験談のページに私のケースも付け加えたいので是非、投稿して欲しいと依頼されたのであった。喜んで引き受けた私が後日、原稿を送信したところ、院長から同じような症状で苦しんでいる人たちを勇気づける素晴らしい内容であるとして、お礼のメールをいただいたのであった。私は特定の施術方法や治療所を宣伝、広告するつもりはないので、固有名称はここには出さないが、私が通っていたカイロプラクティックの院長が言う通りに、今現在、私と同じような症状で苦しんでいる人に少しでも役立つのであれば、そして勇気づけることができるのであれば、是非、読んでいただきたいという気持ちはあるので、全く同じ内容のものをここに転載させていただくことにする。

以下、転載

50歳になって突如、原因不明の湿疹が背中を中心に全身に発症することになり、皮膚科の病院では原因がわからないままに強いステロイド外用薬を処方され、1年8カ月もの間、毎日塗り続けることとなりました。ステロイドを塗ると一時的には症状が消失しますが、またしばらくするとぶり返してくることの繰り返しでした。これでは根本的な完治には至らないと考え、自分でいろいろと原因を探っていく内に、ある病院の医師の示唆もあったのですが、歯の詰め物であるアマルガムに含まれている水銀が原因であることが判明しました。思いも寄らなかったことですが、水銀中毒になっていたのです。それまでは何ともなかったものが、50歳になって免疫力が落ちてきたことから、体内の水銀を排出させようとする体の働きが湿疹になって現れていたのです。それで私は、急きょ自分の判断でステロイドを中止して、キレーション療法という体内から毒物を排出する治療を始め、アマルガムの詰め物も歯医者で除去しました。その結果、体は非常に楽になったのですが、1年8カ月も強いステロイド剤を塗ってきたのを脱ステに踏み切った後遺症で、アトピーになってしまったのです。医師は決して認めないことですが、体内のホルモン分泌に影響する薬を長期間に亘って常用することは非常に危険です。ステロイド外用薬もそうですが、皮膚から吸収された薬の残滓物質は、尿などと共に体外へ排出されたりして代謝されていきますが、目に見えない影響力が蓄積されて環境ホルモンのような悪影響を及ぼし、薬を止めた時に猛烈なリバウンドの症状になって表れるものです。私も一時は上半身が火傷をしたように真っ赤になって腫れ上がり、背中からは黄色い体液が沁み出し続けました。また皮膚細胞の深い所が炎症、鬱血している上に、皮膚そのものがステロイドの影響で薄くなっているので、夜寝る時にも、痛くて背中を床につけることができませんでした。当時の私は、寒い時期であったので、ダウンジャケットを着こみ、座椅子を135度の角度に倒して、横を向いて寝ていましたが、それでも決まったように1時間ごとに目が覚めてしまって、持続した睡眠がまったく取れませんでした。体重は2週間ほどの間に12キロも落ちました。そういう最悪の状態が脱ステ後、2か月ほど続きました。その時点ではもはや皮膚科の医師に診てもらうことも、相談することさえほとんど無意味であることがわかっていましたので、自分で考えて、自分の力で治さざるを得なくなったのです。それでとにかく免疫力、自然治癒力を最大限に引き上げることに集中し、毎日飲んでいたビールは脱ステ開始の1か月ほど前から断酒して一滴も飲まなくなっておりましたが、それに加えて、ステロイド離脱の後遺症に苦しめられるようになって以後は、糖分も免疫を下げるということを聞き知り、白砂糖だけでなく、砂糖の入った加工食品や菓子類も一切口にしない生活に切り替えました。しかしその時期には、体が痛い、痒い、眠れないという苦しさだけではなく、精神的にもおかしくなってパニック症を発症してしまったのです。些細なことでも何か思い出せないことがあるとパニックになって、外に飛び出し空を見上げて深呼吸を繰り返しつつ、パニックが去るのを待たなければならなくなりました。風呂に入っていても、閉所恐怖症のようになってしまって扉を開けていなければ落ち着かないのです。また小さな子供のようにシャワーの水を頭に掛けてシャンプーを洗い流している時間が恐ろしく感じるまでになりました。そういう状況で当然、仕事にも支障が出ましたし、仕事だけでなく日常生活そのものが危機に瀕するようになりました。それでこのままでは心療内科に掛らなければならなくなり、そこでまた薬漬けにされてしまうと危惧した私は、自分なりにいろいろと考え探した上で、鍼治療と当カイロプラクティックの施術でお世話になることになった次第です。結論から申しますと、○○さんの施術は、気功であるとか自律神経の調節のやり方など、初回の治療では正直なところ半信半疑ではありましたが、アトピーはともかくもパニック症の方は2~3回施術を受けた段階で歴然とした効果があったように感じられます。それで精神的にはかなり助けられました。アトピーの方も脱ステを開始して約2年、当院にて施術していただくようになってから1年半ほどですが、ほぼ完治と言える状態にまで回復しました。自分で言うのも何ですが、私の当初の状況から考えれば、かなり優秀な回復経過を示すことができたと考えております。今では当院の施術で気功に関心を持ったことから、太極拳を習い始めることになった次第です。今、大変な思いをされている方にアドバイスさせていただくことがあるとすれば、アトピーはとにかく自分で直すという強い気持ちが大切です。誰かに直してもらおうと依存的な気持ちで漫然と皮膚科に通っていても、私のように元々アトピーでないのに薬の後遺症でアトピーになってしまったりもするものです。そして一旦、アトピーになってしまえば、本当に厄介な病気で生半可なことでは自然に治っていくということはないようです。全身全霊で、とにかく自分の意思で治すという強い気持ちが自然治癒力の引き上げにもつながっているようです。そのためには自分にできることは何でも試してみるぐらいの気持ちが必要だと思われます。反対に言えば、それぐらいの気持ちで日々、自己管理と体質改善に取り組んでいけば皮膚科に通わなくとも勝手に良くなっていくものです。そうは言っても、自分一人でできることには限度がありますので、免疫力、自然治癒力を最大限に引き上げるためにカイロプラクティックや鍼治療を併用することは有効だと思われます。体が健康を回復してゆく時には全体的に緩やかに楽になっていくものであって、それが自然治癒の正体なのだと思われます。ステロイドなどで対症療法的に症状を抑えることの弊害は大きいものです。特に若い人は、50代の私などと違って体の細胞が有している免疫力が優れているはずなので、是非、自分の意思と免疫力を最大限に発揮して健康を取り戻していただきたいと思います。