龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

アメリカとドル通貨の謎

大統領選挙のある年は、ドル高になるジンクスがあるのか。それは知らなかったな。しかし今年2016年は11月8日の選挙日まで、ドル円の相場で言えば、ずっと右肩下がりでドル安円高が続いていたのが、新しい大統領がトランプ氏に確定した途端に、それまでトランプリスクなどと言われていたのが嘘のように急激にドル高に転換したものだが、まあ何でも陰謀的な見方をするのは良くないのであろうが、私にはどうもこの動きは人為的というか政治的であるように思えてならない。麻生さんが発言していたように、大統領選まではドル高になることが避けられていたといったことが要因として大きいように感じられるのであるが、その具体的な理由がいまいち見えてこない。アメリカ政府にせよトランプ新大統領にしてもドル高を望んではいないであろうから、背後で世界的金融資本による何らかの仕掛けが行われているようにも見える。しかし現時点においては確かに12月にアメリカの利上げが濃厚であることと、トランプ氏の経済政策や減税などに期待する市場心理が強く現れていることからドルが買われて当然ということもできるが、果たしていつまで、そしてどこまで今のドル高傾向が続くのか興味深いところである。永遠に上げ続ける相場などはあり得ないのであるから、必ずどこかでトレンドは反転するはずであるが、時期的に見ればトランプ氏が正式に大統領に就任する来年1月までは期待感(ドル高)が継続するのであろうか。また年内に1ドル110円のラインは超えるであろうが、そこからさらにドル高に動く伸び代がどれほどの余地であるのかということである。現在において日足の長期(75日)移動平均線からすでに5円近くもドル高方向に乖離しているものである。とにかくドルの変動を見ていて私が率直に感ずることは、一言で言えば不可解なのである。為替というものは、そういうものだと言われればそれまでだが、それでもドルの値動きはあまりに極端、不自然、不可解である。そこには何か大きな意図が反映されているような気がしてならない。そしてその大きな意図を決して見破られないよう、用心深く画策しようとする操作性も私には感じられる。このドル通貨の不可解さが、アメリカと言う国家そのものであるようにも私の目には見える。トランプ氏のアメリカファーストの政治で、アメリカはクリアに分かりやすく変化していくのであろうか。それとも混迷の度を増していくことになるのか。