龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

次世代のボクシング判定について

WBAが村田、エンダム戦で不可解な判定をしたジャッジ二人を6カ月の資格停止処分とし、再戦を命じたということであるが、あの試合の判定に関しては、特にパナマのジャッジについて言えることだが、日本人選手に対する「悪意」のようなものが強く感じられるものであり、ジャッジの技能云々というよりも、人間性の問題であり、選手が公正中立であるべき審判の一方的な悪意の下で戦わなければならないような事態は、その競技の存続の可否が問われるようなことでもあるので、処分は当然のことであると思う。その上でボクシングの判定と言うものの特殊性について言及させていただきたいのだが、はっきり言って(私のような素人がこういうことを言うのも何だが)、ボクシングの判定などは長年の経験や高度な技術が要求されるものではなくて、誰でもできる簡単な点付けなのだと思う。馬鹿でも、耄碌していてもその資格さえ与えられていれば、あくまでも「主観的」に採点できる作業なのだ。だからこそ、今回のように誰が見てもおかしな判定が(もちろん日本人選手が勝つ場合にも多く言えることであるが)、出されるケースが多いのである。たとえば他の競技と比較して考えるとわかりやすいと思われるが、剣道の技が小手や面に一本として決まる瞬間などは0コンマ何秒の世界であって、TVを凝視していてもほとんどわからないほどだけれど、審判員は一斉に旗を上げるでしょう。あれなどは見ていても大したものだと思うけれで、動体視力が弱っていては到底、見えないであろうし、当然、経験や技能も必要だけれど年齢的にも限界はあると思う。格闘技ではないけれどフィギュアスケートの採点なども、素人では到底、無理であろう。そういう意味ではボクシングそのものが、そもそも原始的というのか多分にいい加減なところがあるスポーツと言えるのではなかろうか。一昔前まではプロ野球や他の競技でも、審判の裁定は絶対であり逆らうことの許されないものであるという規律が重んじられていたものであるが、近年は、ビデオ判定というものが登場し出してきて、テニスやバレーボールのイン、アウトの判定やワンタッチがあったかどうかについて、チャレンジなどと称して選手の異議申し立てによるビデオの判定が認められてきているという流れにある。時速200キロのテニスボールがラインのどちら側にタッチしたかなどは、いかに熟練した人間であっても、100%の確率で正確に判定できる訳などないのだからこれは当然のことであり、スポーツの世界に公正、中立で決して間違いのない判定機械導入は、必要不可欠になってきているということである。ではその機械判定の流れをボクシングにどのように生かせるかということであるが、人間のジャッジではなく人工知能に採点させればよいのである。今の人工知能のレベルであれば、簡単にそのような画像解析ソフトを作り出せることであろう。WBAやWBCの団体ごとに、一旦そのような装置を開発、導入してしまえば、3人の審判員が不要になるのだから人件費の節約にもなるし、見ている観客の方もわかりやすくて面白味が増し、ファン層の拡大にもつながっていくと思われる。大体においてこれまでのマストシステムによる10対9であるとか、ダウンがあれば10対8になるとかの採点が大雑把すぎるものであり、いい加減で適当なものであるのだ。人工知能に採点させるのであれば、10対9.54であるとか、小数点以下二桁まで正確に判定させることも十分に可能であろう。まるでカラオケの採点マシンのようにね。そういう次世代のボクシング世界戦を見たいとは思わないですか。私はとても見たいんだけどな。