龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

政治権力によるレイプもみ消しについて

これはちょっと許せないね。腹が立って、寝れないというほどではないにせよ、正直に言って、それに近いものがある。元TBSテレビ、ワシントン支局長の山口敬之氏が起こしたとされるレイプ事件のもみ消しについてである。安倍総理に近い(親しい)ジャーナリストであるとのことであり、女性からの被害届けと証拠調べにより、一旦、山口氏に逮捕状が発行されたものの、逮捕直前に捜査員から「上からの指示で、逮捕できなかった」との連絡があり、不起訴処分になされたということである。その後、女性は検察審査会に不服申し立てを行い、顔と名前(詩織さん)を公表した上で、5月29日に東京霞ヶ関の司法クラブで記者会見をした。レイプの経緯は、詩織さんが2015年の3月に、TBSワシントン支局長であった山口氏に対して就職の相談をしたところ、食事に誘われて、4月8日の午後8時ごろに都内の串焼き屋に入り、その後午後9時20分ごろ寿司屋に移ったとのことであるが、そこで食事をしているところで記憶を失ったとのことである。そして翌朝の午前5時ごろに痛みで意識が戻った時には、詩織さんはホテルのベッドで裸にされており、山口氏が仰向きになった詩織さんに跨った状態であったということだ。山口氏は自身のフェイスブックで、週刊新潮の記事への反論として「法に触れるようなことは、一切していない。当局の厳正な調査の結果、違法な行為がなかったという最終的な結論が出ている。」云々などと主張しているようだが、皆さんは客観的に見て、どちらの言い分に信用性があると思われるであろうか。
これはあくまでも私の個人的な見解であるが、いま時、暴力団員やチンピラのような男であっても、自分に何か個人的な相談をしてきた女性に対して、その人が魅力的で、性欲を感じたとしても、全く意識のないままにホテルに連れ込んでセックスするような男などいないのではなかろうか。ヤクザの肩を持つつもりはないが、今のヤクザは反社撲滅のスローガンの下にほとんど人権が無視されているに等しく、人間扱いされていないといってもよいくらいであるが、こういうことをする男は、明らかにそれ以下に位置付けられるべき存在ではなかろうか。但し、男の立場で言えば、そういう状況に遭遇して、そういう気持ちになるということ自体は(つまり魅力的な女性から何らかの事情で頼られて、二人だけで食事をする場面になりホテルに連れ込みたくなるということであるが)、理解できないことではないし、男であれば誰もがそういう場面は人生の中で1回や2回あったとしてもおかしくはないと思うが、仮にそれを強行したとして、そこに多分に男の強引さがあったとしても、結果的、最終的に女性がホテルへの同伴を受け入れたのであれば、まあ言ってみれば俗な言い方ではあるが、女性の側にも最初から少なからず「その気」があったということであり、たとえそこに何らかの取引とか駆け引きがあったにせよ、あとからそれが裏切られたからといって男性をレイプで刑事告訴するなどということはまず有り得ないことである。もちろん女性の背後に示談金目当てで男をゆすろうとするたちの悪い筋者の男がついているのであれば話しは別であるが、そういうケースは非常に稀であり、詩織さんがそれに該当しないことは明らかであるように考えられる。女性は一口に女性と言ってもいろいろなタイプがいるであろうが、一旦、僅かでも自分の気持ちで認めてしまった性行為に対してたとえ後悔することはあっても、レイプされたことに転換して自己正当化するような精神構造は持っていないと思われる。そんなことをしても自分がみじめになるだけのことをわかっているからだ。女性にとってレイプとは、セックスの強要という生理的、肉体的な苦痛、不快感以上に、人格を全面的に否定されたことへの怒りが根底にあるのだと考えられる。よって刑事告訴までするということは普通に考えれば、それに相当するような卑劣な行為が現実になされたということである。また女性がたとえ酔っていたとしても突如として意識を失うなどということは有り得ないことであり、普通の男女間の微妙な機微や駆け引きの上でセックスに至ったとは、到底考えられない。睡眠薬か何かの薬で眠らされたと考えるのが自然である。
週刊新潮の記事に報じられているように
安倍総理サイドからの要請で、捜査の邪魔をした当時の警視庁刑事部長が、詩織さんが2軒目の店に同行しているとか、相談していた就職の件があるとか、山口氏がTVによく出て活躍していることを快く思っていないのではないかというようなことを本当に言っていたのであれば大問題である。もしそうであれば、その他のレイプ事件の捜査方針や検察の起訴基準とまったく整合性が取れていないではないか。レイプだけではなく、痴漢と言う犯罪以下の迷惑行為における強圧的な捜査は、この問題との関連においてどのように説明するというのか。痴漢の冤罪を証明するために人生の全てを費やしているような人も存在するのである。私は女性の性被害において、このように権力からの事件もみ消しがあったのだとすれば、いやあったとしか考えられないが、断固として女性側を支持、応援する立場につく。冤罪の可能性云々以前に、日本の政治や警察、マスコミが癒着して全体として腐敗しているところの大問題ではないのか。むしろ冤罪の発生そのものもこのような腐敗構造から生じているとみなされるものである。安倍総理か側近の者が、事件化もみ消しに関わっているのであれば、山口氏との個人的な関係を配慮したというよりも、山口氏が属するTBSや系列の毎日新聞などとの関係をも慮ったであろうことは容易に想像のつくところである。これは日本の腐敗の縮図そのものではないのか。何が女性が輝く社会だ。安倍総理が警察に与えた圧力や関与の全てを洗いざらい明らかにするべく、国会で追及されるべきである。