龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

予想される今後の政局について

それでは今後の政局がどのように展開していくのかということであるが、先ず、安倍総理はもうちょっと難しいであろう。8月に内閣改造をするとか言っているが、内閣改造の目眩まし程度で延命を計れるようなレベルにはないと思われる。解散総選挙など自爆行為以外の何物でもないし、自民党の判断とすれば今回の都知事選敗北の責任も踏まえて、首相の首をすげ替えさせ、来年の衆議院選挙までに少しでも支持率を回復させようと考えるであろう。そもそも安倍総理自身がもう気力が萎えかけてきているようでもあり、大体においてあのようなお坊ちゃんタイプの人間は時流に乗っている時は、それなりに能力を発揮し、また悪事も発覚しにくいのであろうが、状況が暗転して様々な困難が一時に降りかかってくる逆境には精神的に脆いと思われる。それを裏付けるように今、安倍総理についての健康不安説がささやかれているが、実際のところはどうなのかわからないが、そういうことも先行情報として官邸サイドからリークされているのではないかと私は思っている。いずれにせよ具体的に時期がいつになるかはわからないが、安倍総理が年をまたいで来年まで続投と言うことは考え難いと想像される。それでは安倍さんの後が誰になるのかといえばそれもわからないが、マスコミの姿勢はある程度は予想できるものである。現在の自民党に対する批判の矛を納めて、新総理との宥和ムードの中で自民党の支持率回復に貢献するような報道姿勢に転じるであろう。なぜそうなるのかと言えば、マスコミはそのように時の首相のイメージを意図的に悪化させて退陣に追い込んだり、新しい首相を取り敢えずは歓迎したりという操作を繰り返しながら、常に政治に対する主導権を維持させようとする精神構造というか、そういうメカニズムで報道空間はコントロールされていると見れるからである。それゆえに政治もまたマスコミには特別な政治的配慮が必要であると考えるに至っているものである。
まあそれはともかく、遅くとも来年の年末までには実施されることになる衆議院選挙で、都民ファーストの会が国政に進出することとなり、日本ファーストか何かそういう適当な名前に変えて、多数の候補者を擁立することとなるとどのような事態が予想されるであろうか。前回の記事にも述べた通り、国政選挙においてはある程度の国民の良識なりバランス感覚が発動されるであろうが、それでも反自民や政治不信の票が全て仮称日本ファーストに流れ込むと、自民や民進を抑えて第一党になる可能性は十分にある。そうなるとどうなるかということであるが、何の政治経験もないような素人同然の一年生議員やチャラチャラしているだけのタレント新人議員で構成されているような、一片の政権運営能力も持っていない政党が、一夜にして政権の中枢に位置することになるということである。都政はともかくも国政においてはこれは非常に危険で由々しき事態である。と言っても、仮称日本ファーストが単独で政権を維持することは現実的に不可能であるから、現在の自公と連立した日本ファースト政権が樹立される運びとなる。しかし所詮、日本ファーストなど降って湧いて出てきた何の実力も経験もない政党に過ぎないのであるから、言うまでもなく長続きする訳がないのであって、内紛や分裂などのドタバタ騒ぎがデジャブのように繰り返され、結局は元の鞘である自民党に収まっていくものである。そうなると国民の信用を失って壊滅状態にまで落ち込んだ自民党勢力が、また妖怪かゾンビのように復活して、単独過半数とか三分の二の議席を獲得するまでに至るということである。こういう馬鹿げた顛末劇が、これから2年とか3年ぐらいのスパンで繰り広げられるのである。恐らくはであるが。日本に自民党の政治しかないということは、必然的にそのような政界パフォーマンスが数年単位の時間軸の中で繰り返されることが運命づけられているということである。皆さんはこの事態を我慢できるだろうか。私はもう我慢できそうにない。