龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

全米プロ選手権を見て思うこと

松山英樹が優勝するのではと、朝の3時に起きて全米プロ選手権を見ていたが、残念だったな。ショットは悪くなかったと思うが、パットがいつもなら入るようなところで、外していた。さすがの松山も優勝を意識して固くなっていたのであろうか。メジャーのような大舞台で勝つには、ショットの正確さよりも、ロングパットを神懸かり的に決めていく乗りのようなものが必要だと思う。全盛期のタイガーウッズのパッティングなどは、ボールがカップに磁石で吸い込まれて入ってゆくように見えたものだ。松山は一時は単独トップに立ったものの、そこからそういう乗りのゾーンに入っていけずに、失速してしまったものだ。私が見ていて思ったのは、同じメジャー初優勝を狙うトップタイの選手であっても、これまで4大メジャー大会で優勝しているのはほとんどアメリカ人なので、アメリカの選手も同様にプレッシャーや緊張感があるにせよ、どこか身体から力が抜けていてリラックスしているというか、場慣れしているように見えるんだな。まあ私が日本人で、見ている自分が緊張しているからそう見えてしまうのかも知れないけれど。でもやはりゴルフはアメリカやイギリスの国技みたいなもので、そういう伝統と実績のある国の選手が初優勝を狙うのと、日本の選手がそういう場面に立つのでは、最後の一線でブレイクスルーして他の追随を引き離してゆくゾーンに入っていくことの難しさに差があるような気がする。だからどうだということもないけれど、松山はこれからも同じような場面に何度も遭遇することになるであろう。優勝目前まで行って、そこからゾーンに入って抜けていけるか、失速して脱落するかだ。なかなか難しいとは思うが、無責任なことを言うようだけど、開き直って欲しいと思うね。周りではメジャー制覇は日本人の夢などと言われているけれど、別に優勝しなくてもよいではないか。スコアや順位を気にせずに、自分の能力を最大化させスーパーショットやスーパーパットを決めることだけに意識を集中させた方がよいと思うね。まあこれもゴルフを一度もしたことのない人間の素人意見だけれど、ゴルフのメジャー大会は、少なくとも日本人選手にとっては、優勝を狙って優勝できるようなものではないような気がする。松山は技術力も精神力も図抜けているだけに、この前の全英オープンもそうだったけれど、彼のプレーを見ていると一個人の能力というよりも日本の限界みたいなものが見えてきてしまうんだな。まあ頑張ってほしいものだ。