龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

たかがサッカーを見ることの小さな喜び

ほら私が言った通り、香川選手は得点に絡んだいい働きをしたでしょ。トップ下のポジションでボールを持っていない時にも質、量ともにいい動きをしていた。強化試合最後のパラグアイ戦の前半はこれまでの悪い流れをひきずっていて、はっきり言って得点できそうな雰囲気はなかった。しかし西野監督のやけくそ采配とも言えるような先発メンバー10人もの交代であったが、前半の45分だけで香川選手を中心にした新しいチームのまとまりが悪い流れの中にも徐々に胎動し、稼働し始めているようにも見えた。それが後半の乾選手の2ゴールを生んだのであろう。香川選手はパスが回ってくるのを待っていないし、その時々でボールを保持していない時に状況を打破するような走りを見せるのでどこかにスペースが空いてチャンスが作り出されている。また動きそのものが身体の力が抜けていて柔らかいように見えるし、前回にも述べたがゲームの流れに溶け込んでいる柔軟性が感じられるので、動きの労力とチャンスを生み出す効果の間の効率が高いのであろう。だから香川選手がピッチで動いている間に自然とチーム全体のパフォーマンス性が、まるで病気の人間が回復していくように良くなっていくのである。
一方、個人的に恨みがあるわけではないのであまり厳しいことを言いたくないが、本田選手はスピードや運動量があまり高くはなく、自分にボールがパスされるのを待っているように見えるし、また常に自分がボールをキープした時のドリブルを起点として突破しようとするサッカーを意識しているように見えるので、はっきり言ってチーム全体の総体的なパフォーマンス性によい影響をもたらさないのである。またフリーキックにしても本田選手は他の選手を押しのけて、自分なりの美意識を追及するかのような自己満足的なキックをするのでその度に仕切り直しになってしまってプレイの流れが止まることになっている。これでは攻撃のムードを分断することにしかなっていない。ビックマウスが悪いとは言わないが、元々日本代表のチームは本田選手を中心としてまとまっているものではないであろうし、本田選手一人がそのような意識と気分で試合に臨んでいると全体的な機能低下の原因にもなってしまうものである。よって本田選手を代表メンバーから外そうとしていたハリルホジッチ前監督の判断は私は間違っていなかったし、確執とかコミュニケーション不足などという問題ではないと私は思う。しかしそうは言ってもこれまでのハリルホジッチ氏解任と西野監督による代表メンバー選抜の流れから考えると、スポンサーやサッカー協会の意向を踏まえてコロンビア戦の先発メンバーには本田選手が起用される可能性が高いように考えられる。まるでプロ野球交流戦阪神戦に斎藤祐樹投手が先発で出てくるようなものである。日ハムの野球は応援している訳ではないので別にどうでもよいが、4年に1度のサッカーW杯の1次リーグの僅か三試合は無駄にしてほしくない気持ちで一杯である。まあそうは言っても、所詮はサッカーの話しなのでどうでもよいと言えばどうでもよいのであるが。