龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

オウム事件の闇と地震の関連性について

オウム死刑囚に対して死刑を執行する前に本当は明らかにしなければならないことがあるはずである。しかしそれらのことは、例のごとく強固なタブーに属することなのでこれまで議論や究明の対象にはまったくなってこなかったし、これからも成り得ないことは承知している。また世間一般の人々は政治やマスコミに洗脳されているので、いきなりこのような内容のことを聞いても受け入れられないという以上に話しについて来れないであろう。だからそういう人々は以降の話しを私の個人的な妄想なりフィクションとして聞いてもらえればよいと思う。また実際に私の推測なり想像が入っている話しであるので、トンデモ論だとか空想の範疇に過ぎないなどと健全かつ常識的な批判をする人がいたとしても別に私は何とも思わない。もしかすればその通りなのかも知れないし、またそうであればどれほど私の気持ちは休まることであろうか。
そういうことで非常に気が重いことではあるが、このように都市直下の大地震が繰り返し引き起こされるのであれば、妄想であろうとパラノイアと見做されようが言わねばならない。皆さんもご存じの通り、阪神淡路大震災は1995年の1月17日に発生した。オウム真理教と何の関連があるのかと思われるかも知れないが、1995年の1月中にオウム真理教本部と道場があった山梨県上九一色村サティアンに警察の強制捜査が入る予定であったのだが、未曽有の大地震のせいで延期されたことは事実である。このことについて当時の識者はオウム真理教麻原彰晃の「強運」を指摘していたものだが、果たして本当にたまたま偶然に時期が重なっただけなのであろうか。麻原は1月17日に神戸を震源地として発生する大地震を予言していたのである。予言の的中などと言えば、多くの人は教団の作り話を信じるのかと一笑に付すであろうが、私の認識では麻原が1月17日に発生する地震を事前に知っていたであろうことは、ほぼ間違いのないことである。麻原が知っていたであろうことは地震発生直後の上祐氏の発言内容などからも窺えたものであった。麻原は常々、説法会や機関誌のヴァジラヤーナ・サッチャなどでハルマゲドンやカタストロフィについて述べていたが、神戸で発生する地震についてはその場所と日付をピンポイントで予言と言うか予告していたようだ。これが麻原の予知能力なり神秘的な霊能力によるものかと言えば、そんな馬鹿なことはあり得ないものである。それでは何で麻原が知っていたのかといえば、かなり危険な指摘にはなるが麻原やオウム真理教の一部の幹部が、神戸の地震発生と裏で深く関連していたことが推察されることである。麻原は地震を教団の運営や信者への洗脳、そして警察の強制捜査の妨害などに最大限に利用しようとしていた。そして一方では大地震の発生を信者に対して予言しながら、もう一方では大国による地震兵器の脅威についても繰り返し説法していた。その二つは常識的に考えれば、矛盾し相対立する見方のように考えられるがその辺りがオウム真理教という宗教団体のいい加減さとでもいうか、話しの整合性なり論理の無謬性についてそれほど注意が払われていなかったように考えられる。
オウム真理教の元出家信者であった高橋英利さんが書いた『オウムからの帰還』によれば、麻原の地震予言的中について村井秀夫が高橋さんなどに命じて短期間で作り上げさせた占星術のソフトで予測したものであったことが述べられていたが、幾らなんでもその部分は嘘だと思われる。全体的に高橋さんの同書は誠実さが感じられて正直にありのままに語られている印象があったが、地震に関する部分は危険性が高いので出版社の判断で適当な作り話に差し替えられたのではないかと私は見ている。オウムの元信者たちがいかに頭脳優秀な人間であったにせよ占星術のソフトで地震の発生場所や日付を予知することなどできる訳がない。麻原は予知能力によってではなく、また占星術に頼ってでもなく、単にそれを知っていたであろうということである。それでは早川紀代秀は一体何のために何度も北朝鮮やロシアに渡航していたのであろうかということだ。村井秀夫は何で殺されなければならなかったのか。そういうオウムの真の闇の部分は、裁判で少しでも解明しようとすると抜き差しならぬ外交問題に発展せざるを得ない性質であるので綺麗に無視されて国内問題のみに終息するようにコントロールされてきた。そして今、日本で頻発している都市直下型の大地震は、オウム事件の未解明な部分と深く結びついているように私には思えてならない。危険な話しなので、あまり深く踏み込んで言及することには恐怖心が伴う。しかし日本人全体の生命に関することなので一人でも多くの人によく考えていただきたいと思う。