龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

日本を救う意識と洞察

高槻で倒壊した塀の下敷きになって死亡した小学校4年生の女の子の事故が地震発生直後から執拗に、何度も繰り返し報道されている。過失としての責任を問う声もTVや新聞紙面の情報空間を大きく占拠している。確かに人よりも早く登校している真面目な女の子が、よりにもよって不法建築が長年放置されてきた学校のブロック塀の倒壊で死亡する事故は大変に痛ましいことであり、その報道姿勢が間違っているなどと言えるものではない。しかしこれまでに日本国内の地震で建物の倒壊によって亡くなっている数多くの人々とのケースと対比して考えた時に、何かしらの違和感なり不自然さを感じるのは私だけなのであろうか。ここには政治とマスコミが連携している情報統制なり大衆意識操作が行われている匂いが感じ取れないであろうか。
それから地震発生後に報道を通じて、「デマに気をつけてください」という呼びかけが行われることが最近では恒例になっているが、このデマとは具体的に何を指しているのであろうか。動物園からライオンが逃走したとか、朝鮮人が井戸に毒を流したとかそういった類のことなのであろうか。もちろんそういうことも含まれているのであろうが、政治やマスコミが本当に拡散を防ぎたいデマというか見解は別のところにあるのではないのか。それを具体的には明示できないので悪質なデマの拡散を阻止する建前のもとで何かを国民の目と意識から封印しようとしているのではないのか。
こういうことは日頃から政治と情報の本質を見極める力を鍛えておかないことには、ただ漫然とマスコミ報道や政治のメッセージにコントロールされていることにしかなっていないものである。誤解と批判をおそれずに言えば圧倒的多数の人々がその程度の意識のレベルであるからこそ、何度も繰り返し地震や台風などの被害が日本に頻発するのである。我々日本人が今、自分たちの命を守るといういうことがどういうことなのか、わからない人間は永遠にわからないであろうが、少しでもわかる人々は常識や社会通念に囚われずによく考え続けていただきたい。最終的に日本を救えるのはそのような一部の人々の意識と信念でしかあり得ないのだから。