龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

セネガル戦、観戦記

セネガル戦の感想だが、試合開始2分ぐらいであまりの体格と身体能力の差を見せつけられて絶望的な気持ちになった。これは勝てないと思った。案の定、前半11分には怒涛のように攻め込まれ、GK川島のミスもあって失点する。西野監督は初戦のコロンビア戦と全く同じメンバーを先発起用した。番狂わせでコロンビアに金星の勝利を挙げた雰囲気を持続させようと考えることは指揮官として避け難い判断であったのであろうが、川島はコロンビア戦でもミスに近いような失点を許し不安材料であった。GKは確かに怪我でもなければ交代させにくいポジションであるが、西野監督の甘さが出たように感じられる。手前味噌ではあるが私が指摘していた、強運も実力の内だが運に頼っていれば必ず負けるということはそういうことではなかろうか。
乾選手は素晴らしかった。乾選手の動きにはサッカーを見る喜びが味わえた。得点場面は当然だが、あの体格で身体を張って身長190cmの相手に守備をしていたのは見る者に勇気と感動を与えていたと思う。長谷部のシュートも良かった。長谷部には守備だけでなくもっと自らシュートして欲しい。長友と原口、柴崎の動き、運動量もいつものことだが心が感じられた。香川も決して悪くなかったと思うが、好不調の波があるのか少し精彩を欠いていたようにも見えた。
本田はベンチで映し出された表情を見てあれっと思った。どういう心境の変化があったのか知らないが、吹っ切れたようないい顔をしていたからだ。声もよく出していたようであった。だから中継のカメラもベンチにいる本田の顔をよく映していた。コロンビア戦ではベンチの本田はまるで不在であるかのように映されることが皆無であった。カメラマンや局内で映像を切り替えている人も選手と同じようにプロなのだから映すべき顔というものをよくわかっているのであろう。本田は後半の残り20分にも満たない時間帯に出てきてその数分後にゴールを決めた。ゴールそのものはそれほど技術の高さを要求されるものではなかったと思うが、あの場面でワンチャンスを冷静に決めた決定力は認めざるを得ない。しかし前半から出場して原口や乾と同じぐらいに動いて守備もこなせるかどうかとなるとやはり疑問と言うか不安である。そもそもワントップの大迫自体がかなり守備的な動きもしているので、トップ下という司令塔的なポジションで香川か本田かという二者選択の戦術そのものに意味があるのかどうかも私には疑問である。何はともあれよく引き分けに持ち込めたと思う。この引き分けは勝利にも近い勝ち点1であろう。私は無理をして勝たなくてもよいから、引き分けになることだけを祈りながら見ていた。まあそんなところかな。しかし私は本当はこんなことを書いている場合ではないのだが。私の役割は地震について・・・。