龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

チンピラ国家とは決別せよ

社会主義とは何かと言えば、定義付けは難しいけれど、社会が理想とすべき思想や目標が一義的に重要視されて、一個人の価値観や主張というものが従属的に位置づけられた社会体制の在り方ということが出来るのではなかろうか。よく似たものに国家主義がある。国家主義とは文字通り国家を第一に重要だと考えて、その意思と権威に絶対的な優位性を認める体制である。日本では国家主義はいわゆる保守的な右翼で、社会主義は革新的、市民運動的な左翼として分離、対置する概念として捉えられている。歴史的に見ても、戦時中の日本は国家主義が中核となっている全体体制の中で、社会主義の運動も全体から見ればごく小さな影響力でしかなかったであろうが存在していて、治安維持法の下で取締りの対象となっていた。しかし社会主義国家主義が日本のように必ず対立する概念であるかと言えばそうではなくて、たとえばヒットラーナチス政権は国家社会主義の独裁政治であって、社会が追及、共有すべき理想と国家権力の強制力がほぼ完全に一致していて、そこにそれらの運動のベクトルとは異なった考えや価値観が入り込む余地は全くないものである。本来は国家権力というものと社会理想や幸福への追及が、分離、独立して存在して相互に監視と抑制の機能が働く体制が望ましいものであるが、戦時中の日本のように極端に国家主義に偏ったり、ナチスのように国家主義社会主義が重なり合い一致する政治は、ブレーキの利かない暴走列車のようなもので危険極まりないものでしかない。その結果、日本とドイツは戦争に敗北してしまって、戦後は暴走を許さない民主主義の政治体制に転換を遂げ今日に至っているものである。
しかし今の時代にあっても国家社会主義的な政治体制は存在するのであって、いうまでもなく北朝鮮主体思想という政治思想を元に建国された社会主義独裁国家であり、個人の自由はまったく尊重されておらず、政治批判をするようなことがあれば投獄されたり処刑される恐怖政治である。では韓国の政治が、北朝鮮の独裁体制から果たしてどれほどの距離感があるのかということである。確かに韓国では選挙が実施されているし、これまでの歴代大統領の多くが任期終了後に不正の罪を問われて投獄されていることから独裁政治ではないし、一応の民主政治の形式は整えられているものではある。しかしその民主主義は、国家社会主義の色合いを濃く帯びたものであるといえよう。反日政治というものは韓国政治のそのような国家社会主義政策の中核に位置するものであって、両国間の話し合いや協定において不可逆的な解決などと唄ったところで、決して解消するものではないし、沈静化することさえ有り得ないものである。これまでの日本の政治はその辺りの見極めが甘すぎたとしか言えないものである。もちろん軍事的にはアメリカから日米韓の連携を要求されてきたのでそうせざるを得ない事情もあったであろうが、それ以上に経済や文化的な交流において日本は親韓的なムードを演出して、結果的には韓国の日本に対する反日政治やたかり体質をより一層、強化させてきただけのことである。その辺のところはアメリカの指示と言うよりも、日本の自主的な判断による部分が大きかったであろうから日本の責任である。日本の政治が同じような過ちを何度も繰り返して挙句の果てに国難を招くことは、お人好しなどという言葉で済まされるものではなくて許されない罪悪である。今、日本全体で共有すべき認識とは、韓国や北朝鮮は決して話し合いや交渉が通じる相手ではないし、一旦、締結された協定や約束も履行されないし、その努力も行われないということである。国際法を平気で反故にするような国と関わり合うことに一体、何の意義と意味があるのか。そもそも韓国のような国家体質の国は極端に自国中心主義で、友好関係にあるはずの同盟国に対してさえ話し合いや交渉で相互的な利益や価値を高めようとする意識がないものである。それゆえに相手国に対して嘘をつき続けることができるのであろう。前回述べた通り、トランプ大統領北朝鮮を甘く見過ぎているが、日本もこの機会にこれまでの日韓関係に対する取り組み方と距離感というものを総括してリセットすべきである。というよりも国交断絶すべきである。日本にとって韓国は必要な国ではない。関わらないことが日本の国益なのだ。普段から何も考えていない麻生あたりがまた言い出しそうで心配だが、これ以上韓国経済の危機を慮って、通貨スワップ協定の再開、拡大や蒸し返され続ける慰安婦問題についての新しい解決枠組みへの資金援助などということになれば日本の国民が許さないであろう。まあさすがに今の時点ではそういうことはないであろうが、半年も経てば自民党は何を言い出すかわからないものである。自民党はどんな状況であれ金を出して目の前の問題が取り敢えずは終息するのであれば、国民の怒りと関心が薄らいだ所で金で解決しようとするモチベーションが大きくなっていくものである。自民党はそういう人間の集まりなのだ。だから永続的に自民党の水面下の動きについては要注意である。