龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

わかるべき人とは誰なのか

本当は私も忙しいし、言ったところで何の得にもなるものではないし、気分的にも鬱陶しいだけで、言ったから溜飲が下がるというものでもないのだけれど、それでもあまりにも世の中の状況と言うのか、現実と世論の一般的な認識のギャップが大き過ぎるので言わざるを得ないという気持ちになる。「わかるべき人にだけ伝えたい」とは言ったものの、その「わかるべき人」が誰なのかということが実は大きな問題である。政治家やマスコミなどの情報を管理し、隠蔽する側がわかって、伝わったところで、そんなことは当たり前のことで、世の中の現実が改善するどころか、より一層現状の統制が強まるだけのことである。その一方で圧倒的大多数の大衆は、生きていく上で本当に大切なこと、切実なことが伝えられていないで盲目のままである。
その例はいくつもあるが、何度も指摘する通りに領土問題を解決するには戦争するしかないということや、子供は最低3人ぐらいは産んでもらえるようにお願いして欲しい、などの政治家の発言は確かに批判されてしかるべきなのかも知れない。辞職しろという意見もその声自体が否定されることは言論の自由の観点から見ても間違っていると言えるであろう。しかしそのような政界にお決まりの恒例行事的な問題発言、失言への糾弾が、言論空間を隙間なく埋め尽くしてしまって、国民が日々の生活を生きていく上で必要不可欠で重大な情報や批判が、政治や報道の中から、掻き消されてしまっていたり、隠蔽されている事実に対して、どうして日本の大衆は健全な批判能力を持つことができないのであろうか。政治には我々国民の税金が湯水のように投入されているのである。そこまで洗脳されてしまっていれば、この世に人間として生きる意味が無いとまでは言わないが、薄いと言っても過言ではないのではなかろうか。あまりにも多くの放置された問題事例があって全てをあげつらうことは出来ないが、前回に述べたことの輸入食品の安全性という問題はその典型だと言えよう。韓国は日本の農水産物を未だに毒物のように見做していて、WTOの訴訟でもどのようなロビーイングが水面下であったのか、なかったのかはわからないが結果的に敗訴した。それはそれで仕方のないことである。輸入する、しないは韓国の自由であり、国際機関による訴訟は様々な思惑や国際政治の配慮が反映されるものであるから、結果が出たものは受け入れざるを得ない。しかしそれ以前に、韓国の水産物輸入で食中毒の被害が出ていることについてどうして日本の政治や報道はこれまで国民に対して注意喚起がなされてこなかったのか。
前回にも述べたことだが、日本人の日々の生活の中で、ひじきは栄養価が高くて健康に良い物として、小さな子供も含めて毎日のように食せられているものである。ほとんどの大衆は、日本で売られているひじきの8割以上は中国、韓国産で、韓国産のものについては韓国近海の下水が垂れ流しになった大腸菌まみれの劣悪な環境で養殖されている可能性が高いことについては全く指摘されていない。だから国民はそういう認識がない。栄養があって美味しいと思って有難そうにご飯と一緒に食べたり、子供にも食べさせたりしている。哀れであるとしか言えないものである。ただし韓国的ではない日本の公正な見地から言えば、それがただちに健康被害をもたらすかと言えばそうでないということは言えるであろう。現に私が知るところでは生のヒラメなどとは違って、韓国産のひじきが原因で食中毒や下痢になったという話しは聞いたことがない。仮に大腸菌にまみれていたとしても、そもそも人間の体内には当たり前のことだが無数の大腸菌が常在しているものである。日本でも一昔前までは人糞を肥料にしてイチゴなどを栽培していた。寄生虫などとは違って、乾燥させている海苔やひじきは仮に大腸菌が付着していたとしても病気になったりはしないのであろう。むしろ反対に免疫力が強くなって強健な身体になるかも知れない。しかしそれでも今の日本の衛生感覚から言えば、気持ち悪いではないか。ひじきについては具体的な被害が報告されていないからという理由で、その不衛生な韓国の養殖環境について公にされないことが許されるものであろうか。日本は世界で一、二を争うほどに衛生観念が高い国なのである。またヒラメなどの食中毒事例についても、ほとんどの日本の国民は認識していない。なぜなら政治、報道的に隠蔽されてきたからである。何度も言うがそれが日本の政治であり、報道なのだ。そこに与党も野党もないはずである。都合の悪いことは国民に知らしめないで、戦争反対とか差別撤廃などの話題に国民を誘導しようとする力学が常に働いているのである。そういう言論の渦の中では自分が何かしら高尚で気高くなったように思えて気分が良いということなのであろう。