龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

韓国という国の愚かさについて

ホワイトの影響度についてデータで見ると分かりやすいであろう。日本の1年間の輸出合計額はいくらになるか御存知であろうか。と言っても私も調べるまで知らなかったが2018年度は81兆4788億円である。その上位10カ国の中にアジア地域は7カ国入っている。それらアジア7カ国の順位と国名、日本の輸出金額、全体の輸出合計額に占める割合を列記すると以下の通りとなる。
 1位 中国    15兆8,977億円 (19.5%)
 3位 韓国     5兆7,926億円 ( 7.1%)
 4位 台湾     4兆6,792億円 ( 5.7%)
 5位 香港     3兆8,323億円 ( 4.7%)
 6位 タイ     3兆5,625億円 ( 4.4%)
 7位 シンガポール 2兆5,841億円 ( 3.2%)
10位 ベトナム   1兆8,142億円 ( 2.2%)
因みにアジア地域以外の順位と国名のみを挙げれば、2位アメリカ、8位ドイツ、9位オーストラリアとなっている。非アジアのアメリカ、ドイツ、オーストラリアは全てホワイト国となっているが、アジア7カ国の中で2018年度にホワイトの認定を受けていたのは韓国だけであった。そしてこの認定が取り消しとなって今、韓国は経済に甚大な被害を受けるとか、アジアの供給網が寸断されるなどと大騒ぎしているものである。確かに日本の韓国への輸出額はアジア地域の中では中国に次いで第二位、世界全体で見ても3位であり、その数値は貿易立国としての韓国の日本に対する依存の深さを反映しているものであり、影響が皆無であるとは言えないであろう。しかしホワイト国除外が、韓国が日本の農水産物に対して実施している禁輸措置を意味するものであれば、韓国の主張はもっともであろうが、そうではなくて単に軍事転用の恐れがあると日本が見做した品目に対してのみ安全保障上の理由で審査が厳格化されることになるものである。常識的に考えれば自明のことであるが、千数百にも及ぶ全ての品目についての1契約ごとに経済産業省の担当官が厳しくチェックすることなど現実的には不可能である。年間5兆円以上にも及ぶ輸出取引の契約を全て精査していれば(韓国以外の非ホワイトも合わせれば数十兆円にも及ぶのであるから)、日本の輸出管理は間違いなく崩壊することとなるであろう。実際に日本の輸出相手国、アジア上位7カ国の2018年度経済成長率を順位づけて列記すると以下の通りである。
1位 ベトナム     (7.0%)
2位 中国       (6.5%)
3位 タイ       (4.1%)
4位 シンガポール   (3.2%)
5位 香港       (3.0%)
6位 韓国、台湾    (2.6%) 
アジアで唯一、ホワイトの認定を受けていた韓国の2018年度経済成長率は2.6%で台湾と共に7カ国中、最下位となっている。これらのデータを見れば一目瞭然のことであるが、ホワイト国認定の有無は安全保障上の運用以外においては、ほとんど形式的なものであって、当該国の経済規模や成長の足枷になるようなものではないということである。韓国は輸出管理において日本との協議にも応じず、また現実に横流しが疑われるような不適切な事案を相当数、発生させていることを反省も謝罪もせずに棚に上げ、自国経済に対する影響の大きさと政治的な不当性を吹聴することによって日本の地位を貶めることばかりに専念しているような有様なので、とてもではないが国家間の信頼や健全、安全な交流が成り立つような国でないことは今更、指摘するまでもないことであろう。それにしても韓国という国の政治は自らの愚かさを自覚することができないのであろうか。今の韓国のハルマゲドンのような大騒ぎは、結局、自国経済の脆弱性や日本への依存度の深さと独立国家としての自立意識の希薄さを世界中に向けて宣伝しているようなものではないのか。もちろん各国の首脳や高官は、外交儀礼上、口に出してそう言わないのは当然のことであるが、内心においてはそのような印象を深めることは必然であろう。それともそのような世界の評価は既に周知のことであるので、今更気にすることもないということなのか。国家としての品位であるとか客観的な信頼性は、輸出額や経済成長率のように数値化できるものではないが、一旦、失われてしまえば簡単に回復できるものではあり得ないはずである。そういうことを天秤に掛ければ、ホワイト国除外という日本の形式的な処置に対して、今の韓国が取っている姿勢や世界に向けての主張は、本当に「割の合う」ものだと考えているのであろうか。そういうことは本来は、少なくとも先進国家であれば、小学生でも理解できるレベルの判断である。小学生でもわかる単純な損得が感情の暴走によって毀損されていることが、韓国という国の愚かさの正体である。よって韓国の政治ははっきり言って、見苦しいとかという以上に幼稚園児レベルのものであって論評に値するものですらない。韓国人は自国のそのような愚かな政治を、自分たちの生活にも深く関わっていることであるのに、内心ではどのように思っているのであろうか。嫌味で言っているのではなくて、本当に謎である。