熟れ過ぎたトマトのような夏の時間が 私の部屋の中にじっと鎮座している。 窓を開けると、 訪問者のように風が入ってきて、 緑のカーテンを揺らし そっと時間が流れ出す。 何も悲しくはない。 何も虚しくはない。 表皮が破れて 今にも汁が垂れこぼれそうな …
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