龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

若者の無謀運転について

数ある事件報道の中で、何がいやかと言っても、子供たちの集団登校の列に車がつっこむ事件ほどいやなものはない。そういう報道記事を目にすると、一瞬またかと、どきっとしてしまうのだ。この世に子供たちがいて、学校がある限り、つまりはほぼ恒常的に子供たちの集団登校はある訳であり、これほどまでに何の罪もない子供たちが無謀運転に巻き込まれる事故が発生するのであれば、国は何らかの抜本的な対策を講じるべきではないのか。今回の京都府八幡市で起きた事故を考えても、そもそも日本の公道はドイツのアウトバーンのように速度無制限で走れる所はないものであり、高速道路でも道路交通法の定める制限速度の最高は時速100キロであって、フェアレディZのようなスポーツカーで軽快に飛ばして運転を楽しむ道路環境にはなっていないのである。ましてや免許を取り立ての18歳の若者にフェアレディZを運転させていれば、こう言っては何だが、その運転者の性格や資質にもよるが、安全運転をしろとか、絶対に事故を起こすなと言っても土台無理な話である。フェアレディZが悪いとは言わないが、やはりそういうスポーツカーを所有したり、運転する資格制限、規制が必要なのではなかろうか。たとえば免許取得後3年間に、人身事故を一度も起こしたことがないという条件で初めてスポーツカーを運転する許可が与えられ、それ以後においてもスピードの出し過ぎで人身事故を引き起こした場合には、スポーツカーに指定された車の運転が一定期間の間、出来なくなるようにするという方法などが考えられるであろう。運転中に交通事故を引き起こす主な原因は、飲酒運転とスピードの出し過ぎの二つであろう。飲酒運転だけが厳しく取り締まられて、スピード違反の方は、たまに警察が思いついたようにどこかの道路でネズミ取りをしているという状況では、法制上のバランス的にもおかしいように思えるし、このような惨い事故をなくしていく道筋にもならないと思う。今の日本は自転車の衝突事故ですら、裁判で9千万円もの損害賠償金の支払いが命じられるような厳しい時代であるのに、一方で、このような自動車の無謀運転、暴走が漫然と放置されているようにも見受けられる。政治家は、国民を黙らせたり、抑圧するための法律作りばかりに精を出すのではなく、子供たちの命を守るための法律の有り方というものを今一度、真剣に考え、議論すべき時ではないのか。