龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

安倍総理へのメッセージ

ソチ五輪の開会式で、日本の選手団が入場してきた時にTVに映し出された安倍総理の顔は、どうも浮かないものであった。それもそうであろう。安倍総理には何の責任や落ち度はないとは言え、自分の部下であるとも言える内閣府の職員が、それも東大を出ているような高級官僚の前途有望な若者が、韓国経由で不可解な変死を遂げ、謀殺の可能性も否定できないものであるなら、国民に嘘をついて批判されても平然と構えていられる面の皮を持ち合わせていても、さすがに五輪開会式の場とは言え、晴れやかな笑顔を見せることは難しいであろう。しかし本当に謀殺であると見れるかどうかは、この件に関して言えば、微妙なところがあるとは思う。仮に謀殺であるなら、その目的は明らかに日本政府に対する「見せしめ」であろう。メキシコでは、マフィアが敵対する警察官や運動家を捕まえて、生きたままバラバラに切り刻んで路上に放置するような見せしめの残虐行為が、アメリカとの国境に近い地域では日常的に行われている。果たして、それに近いことを韓国が国家ぐるみで日本の官僚に対して行ったのであろうか。何とも言えないが、韓国はそういうことを平気でするような国であるようにも思えるが、冷静に考えれば、もう少し複雑な事情が伏在しているのではないかと想像されるものである。具体的に言えば、この男性は恐らく日本の警察か公安に属する人間で、何らかの秘密裡の調査か諜報工作を行うために韓国に送り込まれたのではなかろうか。日本には本格的な諜報機関はないが、警察関係の人間が様々な民間会社や役所に真の目的を隠したままに出向させられていることが多いようである。(公安出身の作家、濱嘉之氏の小説が参考になる。私はまだ一冊しか読んでいないが。)言ってみればスパイ活動であるが、この男性もそうであった可能性が高いのであろう。なぜそう考えるかと言えば、この男性は1月8日から3日間の日程で開かれる「アジア太平洋社会科学会議」に出席するために、開催初日の5日も前の1月3日の時点でソウルのホテルにチェックインし、なぜか6日にソウル東部のボート販売会社に現れて偽名でボートを購入し、釜山のホテルに配達する手続きをしているのである。そして会議が始まった8日に釜山でそのボートを受け取っている。
そこまでの男性の行動から見ても、この男性は会議とは無関係な動きをしていることから、会議への出席が当初からの本来の目的でなかったことは間違いないと考えられるものである。もちろん厳密に言えば、マスコミがミスリードさせるために嘘をついている可能性もなくはないが、私は恐らくそれらの記述は真正のものであると考えている。問題は韓国に入った1月3日からボートを購入した6日までの4日間にその男性の身に何があったのかということである。私の推理では、多分その間に、韓国当局に男性が諜報活動をしていることが発覚し、スパイ容疑で逮捕される危険性を感じたのだと思う。韓国警察に拘束されればどのような取り調べを受けることになるかもわからないし、過激な反日思想を背景に重罪に問われる可能性もある。言うまでもなく一旦、そうなってしまえば、日本の政治や外務省などまったく頼りにならないし、金輪際、日本に帰国できなくなるかも知れない。そう考えた男性はビビってしまって、ボートで脱出を試みざるを得ない心理まで、追い詰められたのではなかろうか。
私はその線でほぼ間違いないと思うのであるが、いかがであろうか。謀殺説よりもこちらの方が自然であると思えるのであるが。前回、述べた「プライベートな理由で帰国」とは、マスコミは大体の真相をわかっていながら、そのような子供だましの言葉で大衆をごまかそうとしていたのだが、私のように真っ当な疑問を呈する人間が現れてくると、バツが悪くなって、論調のギヤチェンジをし始めたのである。日本のマスコミはそういうところがある。それでは、日本政府あるいは日本の警察が韓国に対して仕掛ける諜報とはいかなるものであるかと言えば、はっきり言って、そんな大したものではないと思うのである。アメリカの日本政府への指示か、それとも日本のアメリカへの自主的なご機嫌取りか知らないが、恐らくはその両方なのであろうが、日韓関係を改善するための道筋として首脳会談にこぎつけるための、ある種の「裏工作」みたいなものが、韓国側に発覚して怒りを買い、スパイ活動だと決めつけられたことの顛末ではないのか。あまりにも情けない事なので認めたくはないが、日本の諜報活動など、あったとしてもその程度のものだと私は思うのである。安倍総理に言いたいことがあるとすれば、とにもかくにも、しっかりしろよと。韓国や中国が日本と付き合いたくないというのであれば、それはそれで良いではないか。ある意味においては、それは日本にとっては大いなる僥倖なのである。アメリカが何と言おうと関係ないとまでは言わないが、先ず日本の代表者とすれば、日本の立場、考えをアメリカに理解してもらうように最大限に務めることが、肝要なのである。アメリカの対アジア戦略というものを変更に導くぐらいの気概を持てないのであれば、憲法改正とか集団的自衛権の解釈を云々する器量、資格は初めからないものである。とにかく日本のためにもっとしっかりしろよ。たとえ身の回りの人間が、一人や二人、変死しようともだ。そもそも、あなたはそういう世界の人間ではないのか。対話とか信頼とか、もちろんそれも大事ではあるが、現下の状況にそぐわない様な眠たいことばかり言うな。わかったか。