龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

監視社会の妄想と現実 1/2

敢えて詳しく日時と場所は示さないが、このような事があった。大まかに言えば、前回のブログ記事を公開した日から今日までの間で、場所は大阪である。車で、仕事上の顧客に集金に行っていた帰りであるが、一般道のある場所で、いきなり覆面パトカーが後方80メートルぐらいの位置からバッシングして、赤灯を出し、サイレンを鳴らして迫って来た。私が減速すると、覆面パトカーが私の運転する車の前に回り込んで停車し、若い警官が私の運転席の所にやってきて、「スピードの出し過ぎですよ。」と言う。そこは制限速度60キロで、確かに空いていてスピードの出し易い道ではあるので、私は60キロで走っていたとは言わないが、精々70キロか、最大に考えても73~74キロぐらいで、覆面パトカーに後方から猛追されなければならないような走り方はしていない。私は車の運転に関してはかなり慎重な性分で、飲酒運転などは絶対にしないし、路上駐車なども必要以上に注意するし、スピードも制限速度はともかく、出し過ぎることはない。この15年ぐらいは免許証もゴールドである。但しその日、その直線道では私の車の前方にも後方にも、ほとんど他の車がなかったので、つまり全体の流れに囲まれて走っていたわけではないので、目を付けられやすい状況ではあった。脇に誘導されて、私は運転席に座ったまま、何とも不審な感じを抱きながら、その警官とやり取りを続けることとなった。警官に要求される通りに私は免許書も提示した。その警官は私がかなりのスピードを出していたと言って聞かない。それで私が何キロ出ていたのかと聞くと、その警官は「90キロを超えていた。」と言う。私はびっくりして、「そんなことはない、絶対に90キロなど出ていた訳がない。」と言い張ると、警官は顔を歪めて怒り出した。警官は私に「速度メーターを見ていたのか。」と聞くから、私は「見ていた。」と答えた。確かに私は、常時70キロに満たない速度で走っていたし、ちょくちょくとメーターも見ていたのだ。瞬間的に時速70キロを超えたこともあったかも知れないが、一瞬たりとも80キロに達していない自信はあった。それを90キロを超えていたなどと言われることは、驚き以外の何物でもなかった。するとその警官は、「ずっとメーターを見ていたのか。」と馬鹿なことを言う。ずっとメーターを凝視したまま運転など出来るわけがないではないか。そんなことをすればF1ドライバーでも、前方不注意で事故を起こすであろう。私は「ちょくちょく見ていただけだが、アクセルの踏み加減と体感で大体のスピードはわかる。」と答えると、またその警官は一層に怒り出して、「その体感はおかしい。あるいはスピードメーターが壊れているかのどちらかだ。」などと言い出し、車検証を見せろと言うので、言われるままに私は車検証も見せたのであった。警官は私に偉そうに「許してもらおうと思って、そんな事を言うているんやろ。」などとも言っていたが、そんなことを言われても私には何とも答えようがない。そうこうする内に覆面パトカーからもう一人の警官が降りてきた。私はすかさずその警官に「90キロは出ていない。」と言うと、一瞬、警官は戸惑った顔をして「90キロは、」と言った後に「88キロや。」と答えたのであった。私は、その瞬間に何となくわかったのであるが、その二人の警官は確かな実測のデータを元にして言っているようではなさそうな気配なのである。その間、私は一度も自分の車から降りていないし、パトカー内部に呼ばれもしていない。とにかく私がスピードが出し過ぎていたことを認めさせようと躍起になっているような雰囲気であった。それで私としては不本意であったが、そういうやり取りをいつまでもしていても埒が明かないし、得策でもないと考え、また実際に60キロ以上のスピードが出ていたことも事実であったことから、止むなく警官の顔を立てる訳でもないが、そう認めたのであった。違反切符を切られるのであれば、それはそれで仕方ないとも考えた。そうしたところ、二人の警官は90キロ超とか88キロなどと、一発で即時免停になるような事を散々言っておきながら、「今日は警告だけやから。」とあっさりと私を解放したのであった。狐につままれたようなとの表現は、正にこういう時にこそ使われるものであろうか。解放された時は、正直に言って(助かった)という思いもあったが、徐々に何とも言えないような訝しげな気持ちと不快感がこみ上げてきたのであった。後でよくよく冷静に考えてわかってきたことだが、その覆面パトカーと私の車との位置関係であるが、警官の話によれば左折してその直線道に入る交差点の信号の所で、私の車の後方に、間に一台、他の車を挟んで位置していたとのことであった。信号が青に変わって、二車線の道の左側車線に私は入った。その時に後続の車がどうであったかは、後続の車が存在したかどうかも含めて私はまったく認識していなかった。左折して左側車線に入った当初は、前方に一台の車もなく、その交差点から2キロほど走った地点で、80メートルほど後方地点から覆面パトカーにバッシングされるまで、ずっと左側車線をキープし続け、一台の車も追い抜いてはいないし、また追い抜かれてもいない。よってその覆面パトカーに左折した交差点の地点から、真後ろに至近距離で付けられて走っていた状況も、併走していたこともないのである。そのような状況でどうして私の車の速度がわかるのであろうか。あまりにも訝しい思いがしてならないので、後日、地元の警察署に問い合せたのだが、覆面パトカーは昔はレーダーを搭載していたようだが、今は全くないとまでは断言できないが、ほとんど搭載していないとのことである。いわゆるネズミ捕り方式でスピード違反の取締をする場合は、現在でも定点からレーダーで測定しているが、素人的に考えても動いている車同士でレーダー測定してもその時の微妙な状況で誤差が大きくなって、証拠能力の低いものにしかならないであろう。よって覆面パトカーが、スピード違反で検挙するためには、一定の距離を併走するか、至近距離で追尾してその測定間距離とスピードをボタン操作で客観的に記録して証明する方法によらなければ、取締り対象の車が時速何キロのスピードが出ていたということは、言えないはずなのである。私のケースでは、約80メートル後方からいきなりバッシングされて、サイレンを鳴らされたので、状況的に考えても不自然なのである。それで地元の警察官と話しをしていて何となく見えてきたことは(地元の警察官がそう断定したのではなく、あくまでも私がそう考えるに至ったということであるが)、私はスピードの出し過ぎによってではなく(実際に大して出してはいなかったのであるから)、恐らくは「職務質問」によって覆面パトカーに止められたのであろう。そう考えると、その時の状況によく当て嵌るのである。それではなぜ「職務質問」によって止められることになったのであるか、ということであるが、実はここからが本論なのであるが、確信はないが、それは「たまたま」なのではないと推察されるのである。よくは分からないが、私はターゲットとして狙われた結果であるように思えてならないということだ。