龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

マスコミと政治の関係性から見える日本の闇

マスコミと政治が癒着していることは、TVを見ていても窺えるものである。政治家の子供が世襲で政治家になり、芸能人の子供が親のコネで芸能人になる、これは日本は小さな国の狭い社会なので、当人の能力や資質など個別に見ればいろいろとあるであろうが、まあやむを得ないところはあると思われる。しかしである。小泉元首相の二人の息子を見れば、進次郎氏は政治家になっているが、その兄の孝太郎氏は俳優になっているものである。小泉元首相の長男であるということが、それほどの話題性と商品価値を有するのかどうかはわからないが、どうしてマスコミが政治家の子息を受け入れることになるのであろうか。正確に言えば、芸能事務所が契約してTV局等に売り込み、採用されているだけだから、形式的には何の問題もないのであろうが結局は同じことである。マスコミ機関は建前上は政治権力の乱用や暴走の監視をすることで、民主主義社会の基礎を構成しているゆえに、外資の参入や権力の不当な圧力、干渉から特別に保護される仕組みになっているはずである。そうであれば政治家のコネで、息子が俳優になったり、タレントとしてTVに出演することはおかしな話しである。もちろん政治家の子供にも職業選択の自由はある訳だから、一概にダメだとは言えないが、それもそれなりの才能とか適性があってのことだと思われる。孝太郎氏は人柄は良さそうなので、あまり傷付けるような批判はしたくないが、私も映画は好きなので役者の演技や才能を見る目は全くないことはないと思えるが、はっきり言ってちょっとどうかと思う。タレント性や役者としての才能は、私にはほとんど感じ取れない。これが有名俳優か大物芸能人の息子であれば、私は何も問題視するようなことは言わないが、自民党の元総理大臣である、それも歴代の総理の中でも存在感の大きかった小泉純一郎氏の場合は話しは別である。ここにあるのは政治(自民党)とマスコミの「ズブズブの関係」そのものではないのか。マスコミが常日頃から政治から便宜を図ってもらったり、芸能人が能力や資質がなくとも政治家に転身する上で党との間に互恵関係があるゆえに、そういう話しが断れないのであろう。それで報道空間の表層を彩っているマスコミの政治批判の全ては、適当なさじ加減で選択され、コントロールされた虚構でしかないということになるのである。特に孝太郎氏はTBSの、私にはくだらないとしか思えないようなバラエティー番組にレギュラー出演しているものである。これは以前から感じていたことだがTBSというTV局がどうも怪しいというか、私はTBSの報道番組を見ているとなぜかいやな気分になることが多かったのだが、最近、その理由がわかってきたような気がする。元ワシントン支局長の山口敬之氏のレイプもみ消し疑惑もそうだが、TBSと自民党の関係がどういう訳か、深そうなのである。これが読売やフジTVであればまだしも、憲法改正論議などで自民党とは距離を置き、批判している立場であるはずのTBSが、他局よりも密接な自民党との癒着関係にあるのだとすれば、そこにはとてつもなく深い闇が立ち込めているようには考えられないであろうか。まあ私の推測が必ずしも正しいとは断言はしないが、少なくとも私にはそのように見える、感じられるということである。因みに私はバラエティー番組も時には見ているが、楽しむためにというよりも、そのようなことを「監視する」ために見ているものである。ヤラセ丸出しのくだらない番組を見て、へらへら笑っているだけの世相では、ますます日本の危機が大きくなっていくような気がして不安でならないからである。