2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧
日本には 分ける思想の 悪魔あり
人と神 人と人とは 相容れず
虐待の 多き国には 何か住む 魔物育む 君臨統治
防災の 意識が命 守る術
春寒し 大地も揺れて 天見上げ
超越は 俗世の花に 宿りたる 憂きも悲しも 人の間に
春の雲 ゆっくり心が 流れゆく
森の奥 陽の差す孤独 蝶が立つ
左様なら 桜散るよう 人は逝く
春の雨 鮮紅色の 傘が咲き
元妻が 電球切れたと 我を呼ぶ 脚立を持って 付替えにゆく
土地売れず タンポポたちに 居住権
赤躑躅 汗ばむがごと 咲き乱れ
土曜日の 街は静かに 風光る
空深く 息子と歩く 春の宵
ミニの脚 春を蹴散らし 歩くなり
右左 見てから渡る 知識人
缶コーヒー 温冷迷う 春の朝
理髪店 鏡の中の 春静か
水掛の 不動の目にも 春映す
桜散る セレブのバッグは 避けて落ち 句意 高級ブランドバッグを持ったセレブ気取りのご婦人方や、セレブと非セレブの分類に捉われたような生き方をしている人は風流の趣を解する心を有していない。日本人にとって風流の象徴である桜の花が散る時には、自然…
黒豚や 街の歩道に トリュフなし
花曇り 言葉が尽きて 宙睨む
春の宵 群青色の わが孤独
乳母車 桜の下で 子が眠る
一党の 命儚き 地に斃れ
もういいかい 春が答える もういいよ
遣唐使 変わらぬ桜 何思う
紋白蝶 一直線に 飛び去れり
桜咲く あの世もこの世も 花盛り