龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

売国の冷静

もう、あれだな。国家の礎である領土問題で総理大臣が地方検察に責任転嫁しているようでは話にならない。中国人船長を釈放した時点で領土と共に日本の法律も投げ出したのと同じだから、仙石と菅は中国の要求通り謝罪と賠償すればよい。自分たちがその路線を引いたのだから、今更ごちゃごちゃと未練がましく負け惜しみを言ったところで後の祭じゃないか。
仙石と菅は、領土問題の重要性をまったく認識できていない。大国の首脳部同士、以心伝心で相通じ合えると考えているから墓穴を掘るようにどんどん事態が悪化していくのだ。国際政治における永久保存版の馬鹿サンプルだ。政治の常道的には一旦逮捕した船長はきちんと日本の国内法で処分すべく起訴し裁判を進めてゆきながら、水面下での外交交渉ルートだけは確保しておくべきであった。中国側が交渉を一切、受け付けないというのであればそれはそれで仕方ない。勝手に騒がせて、放置しておく以外に選択肢はなかった。もしそれで中国が武力の威圧あるいは攻撃を日本の領海に侵犯して展開するような事態になれば、その時こそ日米安保に基づくアメリカの対応を見極めるチャンスでもあった。中国が日本に対して戦争に発展するかの軍事パフォーマンスを見せた時に、アメリカが中国側に立つ態度を取るのであれば安保条約を存続させる意味などまるでないではないか。領土問題というものは、そこまで腹を括って主張できないのであれば、端から相手国に領有権を認める以外に道はないと思われる。ところが日本の政治は、単なるもめごと程度の初期段階からアメリカに仲介に入って手助けしてもらえることを期待したり、緊張関係にある相手国中国の首脳部にすら行政トップとしての面子を立ててもらうために自己保身第一で問題を曖昧にしてごまかし合おうとする。だから、どんどんとつけ込まれることになる。そのような小学生の子供が考える程度のもくろみで漁船の船長を釈放したとしても感謝してもらえるものではあるまい。逆に、直後に謝罪と賠償金を要求されるのは当然である。これは仙石と菅の責任だから二人で中国を訪問して頭を下げて謝罪し、自腹で賠償してくるべきだ。戦争であれ外交圧力であれ、正義は勝った方にしかない。屈した側にはどのような理不尽な要求をされようと受け入れる以外にないと知れ。
但し言っておくが、これは仙石と官という何の能力もないのにマスコミに助けてもらって権力を握っている二人の政治家だけの敗北である。主権在民の国民が認めたものでも屈したわけでもない。今こそ我々国民は自らの意思を、コントロールされたまやかしの政治からきちんと分離して主張すべき時だ。中国は経済規模が日本を抜いて世界2位になったと言えども、人権意識や民度の低い3流国家だ。そのような国を相手に少なくとも国民レベルにおいては無理をして付き合ってゆく必要性はない。戦略的互恵関係などもっての他だ。政治が馬鹿だから我々国民が意図的に中国を排除してゆく以外に方法はないということになる。日本人は中国に旅行したり、中国製の商品購入を徹底的にボイコットすべきだ。たとえ値段が高くともあらゆる分野の日本製品が、中国工場で作られたものよりも品質が優れている。世界市場のシェアを高めることに腐心するよりも、日本は内需と雇用を拡大すべき時である。日本人が意識的に中国製を忌避して、日本製品を購入するように心がければ国内景気は自然と改善してゆくであろう。いや、そうする以外に日本の景気が良くなる道はないのだと思う。日本政府はこれだけ中国に馬鹿にされながらも技術援助や投資などのODAを今後とも継続させてゆくつもりだろうか。プライドのない人間(権力者)の駆け引きは、味方にとって無益なだけでなく、敵をも激昂させるだけだということだ。だから我々国民が、プライドを持って世論の力で国を導いてゆかなければならないのだ。
一応マスコミにも言っておくが、領土問題が勃発する度に馬鹿の一つ覚えのように“冷静に”という言葉を使い続けないでいただきたい。そういう問題ではないであろう。言葉の選択で、ある程度事態がコントロール可能なのは国内問題だけである。新聞社や一部の政治家は国内問題同様に、外交問題をも世論操作でコントロールしようとするから話しがおかしくなる。外交交渉は、声が大きくて気迫のある方が必ず勝つものである。要するに喧嘩なのだ。冷静とは文字通り、冷たくて静かにである。韓国や中国はいつも熱くて、喧しい。それは冷たく静かに交渉しても負けるだけであることをよくわかっているからだ。日本の政治家は韓国や中国が熱くて喧しいのは国民性の問題だと考えているようだが、それは間違っている。冷静とは日本の官僚のためにある言葉である。官僚は小さなころから教育ママの影響で成績だけは良くとも、殴り合いの喧嘩など一度もしたことのないような人種である。そのような官僚が強大な権力を握って実質的に政治を動かしているから、マスコミまでもが馬鹿のように、冷静に冷静にと言い続けることになる。日本はそろそろ喧嘩の仕方を覚えなければならない。熱くて喧しい方がその実、冷静であったりするのが喧嘩だから、時には相手国のレベルに合わせて激しくやりあうことも必要である。
それよりも今度、仙石と菅が中国に行ったときになんとか中国の国内法に基づいて拘束し、処分してもらえないだろうか。どうとでもお好きなように。
あの二人にはもう永遠に日本にいて欲しくない。