あなたとわたしの違いを説明することは、誰にもできない。
わたしは、普遍性を備えつつもどこか人とは
異なった生き物である。
その微妙な差異を言葉に言い表すことは困難である。
奇妙な言い訳をしたくはないが、
恐らく私の魂は何万年か前の昔に
別の惑星か或いはこの星の地底世界から到来したのであろうから
心の底から馴染めなくて、打ち解けなくても仕方ないのである。
目の前にある現実はいつも
誤解と無理解、不安と苦悩だけである。
地上生活に順応することは悪徳であるとプログラムされた
魂の衝動は自らの存在そのものを燃焼させるかのように
数万年の忘却の痕跡から真理と真実を追い求めるように運命づけられている。
わたしは、わたしの仲間がたくさん存在することを知っている。
なぜか日本には多いようだ。
誰もが世界の現状を嘆き悲しみながらも
必要以上に目立たぬようそれぞれの孤独に打ち沈んでひっそりと暮らしている。
特別な使命というものは何もない。
我々は浜辺の貝殻のように
この地上世界に無造作にばら撒かれた魂なのだ。
なかには有名になる人もいるのであろうが
大抵は燃焼の激しさゆえに早死にしてしまうようである。
仕組まれた自由に、誰も気づかずに
足掻いた日々は終わるのであろうか。
幾度、卒業すればわたしは本当の自分に
辿りつけるのであろうか。