龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

チャラチャラしたタレント政治を撲滅せよ

タレント出身の元政治家や政治家は、芸能人と反社の交際に対してある程度の「グレーゾーン」はやむを得ないものとして、許容的な姿勢の発言をしてみせたり、或いは途端に口が重くなってしまってこのような問題に対してコメントすることを避けているようにも見受けられる。丸山議員の「戦争容認発言」に対して欣喜雀躍として続けざまに批判のコメントを発していた勢いとは、まるでコインの裏表のように対照的である。タレント出身の政治家連中がこのような問題の摘発に否定的な姿勢を見せたり、問題を直視しない(できない)のであれば、それ自体が非常に由々しき問題であり、タレントや芸能界から政界への進出を規制、禁止する必要性があるのではないのか。
警察は今、必死になって反社組織の社会に対する影響力や支配力を消滅させようと努力している。それに対してタレント政治の側からその動きに一定の制限を設けようとする主張は、公益性の視点ではなく、自己保身の観点からの意見であることが明らかであるゆえに許されないことであろう。「線引き」の問題ではない。反社の表社会に対する影響力、支配力は、線引きで区分できるものではあり得ない。雨漏りのようなものだと思う。雨(反社)は屋根(社会)のどこからでも漏って(侵入して)くる。目星の線引きで当たりをつけてコーティング処理をしても、しばらくすれば別の個所から漏ってくるものだ。古くなった家屋に雨漏りが見られるのであれば部分的な補修ではなくて、全部やり替えないといけないのである。反社かどうかの見極めが難しいからグレーゾーンを容認せざるを得ないなどというタレント政治の意見など論外だ。そもそもチャラチャラしただけのタレント政治家の存在そのものが反社と同様の社会悪であるとも言える。
関東連合の元構成員が書いた本を何冊か読んだことがあるが、その感想を言えば、半グレ集団などと言っても幹部連中は非常に知的レベルが高い。影響力を莫大な金に変換する方法をよくわかっているというか、そういう才覚を普通に持っているのだ。関東連合のしのぎの方法についてはともかくも、一般論として言えば反社組織の金儲けの方法は、裏では、麻薬の流通であるとか、売買春の斡旋、スキャンダルをネタにした恐喝などが挙げられる。表にあっては有名人の名前を利用して様々なイベントを企画して客を呼び込んだり、ビットコインのような投資商品で金集めをする方法などがあるであろう。ともかく芸能界や有名人との人的なつながりがあって、それなりの頭があれば、合法であれ非合法(犯罪)であれ金儲けの手段はいくらでも存在するという事実は否定できないことである。それに半グレ集団や特殊詐欺グループなどは若者が中心になっているので勢いがあって社会に対する浸透力が極めて強いことは見過ごせないものである。一時のオウム真理教のようなものであるとも言える。梅雨時のカビと同じようにちょっと油断していればあっという間に全体に拡がってしまっているものであろう。
政治家やタレントが反社の人間と道端で握手してはいけないとは言えない。しかし金銭の授受があれば、知っていた、知らなかったに関わらず影響力が行使された訳であるから黒い交際であると認定すべきであろう。それに前回の内容に補足するのであれば、普通に考えれば入江や宮迫、田村亮が知らなかった訳がない。なぜなら特殊詐欺グループの幹部の立場からすれば「知った上で」忘年会に参加してもらわなければ、自分たちの身が守れないからである。これが暴力団の宴会などであれば事情は異なる。なぜなら直接的な犯罪行為を意味するものではないから警察に通報する必要性はないということである。いかに反社撲滅などといってもヤクザの存在そのものを犯罪と見做すことはできない。しかし特殊詐欺はそうではない。組織の存在が犯罪に直結しているので一日放置すれば、それだけの被害額が確実に発生するということである。一日でも早く一斉に検挙されなければならない緊急性がある。よって忘年会に参加するタレントが後から事情(正体)がわかったから金を返すとか、なかったことにしてくれというような事態が、特殊詐欺グループの幹部にとっては一番困ることである。参加したタレントが後から動揺して騒ぎ出せば、自分たちが警察に捕まってしまう可能性が大きくなってしまうということだ。よって事前に知らせない訳がない。仮に私が特殊詐欺の幹部の立場であれば、窓口の入江に対して「俺たちはモシモシだから」と伝えるだけではなくて、「当日参加する他のタレントたちにも、俺たちがモシモシであることをそれとなく伝えておいてくれ」と言うであろう。そういうことだ。