龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

マスコミこそが偽善宗教だ

前回の記事で少し分り難いというか誤解を生む部分があると思われるので補足説明しておく。立花氏の収入、支出報告動画において、個人、会社、党の3分類で収入と支出を正確に分けて対応させていない丼勘定であるが、それは仕方のないことであるとのニュアンスで書いた。

https://www.youtube.com/watch?v=KWP96KarNTk

動画を見ると分かるが、エクセルの表では個人、会社、党の収入、支出を分離して、それぞれの収入から支出を賄っているように表記されている。私が言いたい趣旨は、それが不正であるとか、間違っているということではない。文書交通費の100万円と立法事務費の65万円、計月額165万円の国からの支給は、個人、会社、党のどの収入に分類するかということではなくて、本来は文書交通費であるならば切手代やFAXなどの通信費用、立法事務費であれば法律の書籍代や調査に掛かる費用など100万円と65万円の具体的な使途を明示すべきもののはずであるが、実際にはその報告が義務付けられていないために実質的には議員が自由に使ってもよい給与として支給されているものである。立花氏は正直だから文書交通費と立法事務費を個人の分類に入れて、そこから家賃や借金、養育費を支払っている表を作成し、報告していたが、私はそういう政治の金の矛盾や分かり難さを、自らが不正行為として追及されるリスクを冒してまで国民に公開するクリーンさと勇気に感心したのであって、これまでの政治家が自民党だけではなく共産党などの野党も含めてであるが、こういうことを国民の目から隠し続けてきたことが、或いは目立たない程度に国会で指摘されたことはあるのかも知れないが、大きく問題視してこなかったことが許せないのである。そこに立花氏のような人間が参議院議員に当選して、本人の意図はともかくも、たちまちにして明らかになったということはそれだけでも今の政界において途轍もない希少価値があると言えるのではないのか。政治家は国民の目を欺くことしか考えていないから、国民の政治への理解を高める情報を隠し続けてきたものである。それでは全ての国会、地方議員が実質的な給与として個人の収入にしているものであるはずなのに、なぜ元兵庫県議の野々村氏の政務活動費だけが問題視されて、あのような号泣会見の騒動に、そして裁判での有罪判決に追い込まれたのであろうか。野々村氏はカラ出張や大量の切手購入などのいわゆる嘘の証拠を残していたがために追及される羽目になったのではないかと推測されるが、全ての議員が本来の目的のために使わないで個人的な収入として私腹を肥やしているのに、単に几帳面に記録を残していた政治家だけがスケープゴートとして見せしめになることはおかしいのではないかと私は言いたい訳である。そこに日本のマスコミの闇があると言える。マスコミが警察や検察のように、どの誰の不正を摘発して、国民に知らしめるかというグレーゾーンを完全に支配してしまっているものである。わかりやすく言えばマスコミが報道すれば黒で、無視すれば白なのである。こういうことをいつまでも続けていて日本の民主主義は成熟できるものであろうか。文書交通費の100万円にしても立花氏の場合は、NHKの撃退シールとやらを大量に発送しているようなのでそれを充当させることも可能であろうが、法人組織にしているユーチューブなどの視聴料が月間1000万円以上もあるのでそちらの経費とした方が全体的な節税になるのでそのように処理していると思われるが、いずれにせよ立花氏以外の議員は郵送費用に月100万も使うことは有り得ない。私に言わせれば立花氏の正直さは善だが、それ以外の政治家が都合の悪いことをひたすら隠そうとする沈黙は巨悪である。奇妙に政治の悪と連携しているマスコミの偽善も巨悪である。

それからマスコミのポピュリズムでしか物事を理解できないような大衆に何を言っても無駄であろうが、N国党や立花氏にTV局への抗議活動などしていないで本来の政治活動を、つまりはNHKのスクランブル化だけに集中しろなどという主張は何もわかっていない。タレントのマツコさん個人はどうでもよいことだが、立花氏はマスコミの巨大な既得権益と戦っているものである。マスコミの既得権益の前にNHKも民法もないのであって、これまでは国民に存在を知らしめないように無視する戦法であったが、今後はあらゆる手段を使ってマスコミ連合はN国党を潰しにくることが予想される。そこには当然、報道を通じた大衆への印象操作も含まれるであろうし、それが最大の障害であるとも言える。よって今、立花氏が行っている抗議活動はN国党の本来の政治活動と無関係であるというよりも、むしろ正当防衛的に必要な姿勢であると言えるであろう。マスコミの大衆への印象操作の力は絶大なのである。N国党に加わった丸山穂高氏のケースを見てもわかる通り、一人や二人の議員を精神的に追い込んで病院送りにすることなどいとも簡単なことなのだ。そういうことを両天秤にかけて俯瞰する目を持ち得なければ、結局は既得権益の全体構図に飲み込まれるように洗脳されているだけなのである。