龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

1メートルの超越

行き止まりにして、
袋小路、吹き溜まりのような私の肉体。
もうこれ以上、どこにも行けやしない。
1ミリたりとも、先には進めない。
肉体とは限界にして
絶望という名の鈍重な終着駅。
若返ることなどありゃしない。
老いて、朽ち果ててゆくのを待つばかりの余生。
でも私の肉体の1メートル向こう側には
無限の宇宙がある。
神々がいる。
ここから先は魂の出番だ。
魂はいつも試されている。
幅1メートルの地獄と跳躍。
手を伸ばせば届きそうな永遠世界と
足下に拡がる底なし地獄をじっと見据える。
私には飛び超えることなどできそうにない。
1メートルの地獄をふわりと跳躍するだけの勇気と
軽やかな天使の羽(精神)を持ち合わせていないからだ。
堕ちてゆく恐怖があるだけだ。
地獄には堕ちたくない。
だから私は飛び越えずに、呼びかける。
言葉の力で永遠を手元に引き寄せようとする。
1メートル分の現実と超越。
無精者が孫の手で何か物を引き寄せるように
言葉という魔法の道具で
私はおずおずとして、
1メートル先の宇宙と神々に呼びかけ続けている。