龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

お笑いタレントの処罰と日本の未来

嘘は確かに良くはないが、嘘をついたことがない人間など一人もいない。いわゆる闇営業、反社との交流問題で記者会見をしたタレントの宮迫と田村亮の姿を見た率直な感想である。しかし私は今は日韓紛争のことについて気持ちのスイッチが入ってしまっているので、正直なところ、どうでもよいといえば何であるが、客観的に判断すればやはりアメリカの大統領まで仲介に担ぎ出そうとする韓国の悪あがきにいかに日本が冷静かつ適切に対処するかということの方が数百倍以上の重要度があると言えるのではなかろうか。そういう前提で記者会見について簡単に私見を述べるのであれば、宮迫と田村亮は覚悟を持って、真摯に謝罪をしながら、正直に事実だけを述べようとしていた気持ちは伝わってきた。嘘をついたことを何よりも反省し、話す内容を事実のみに限定して、憶測で説明することをはっきりと拒否していた姿勢も好感が持てるものであった。

その上でケチをつける訳ではないが、感じたことをいくつか述べることにする。私は中盤から記者会見の動画をパソコンで見て、全てを見てはいないので、誤りがあればご容赦いただきたいが、私が見ていた範囲では、たくさんのメディアがその場にいたようであるが、質疑応答の場面で、当然と言えば当然のことなのかも知れないが、肝心の雑誌フライデーの記者は出てこなかった。大手新聞社の記者なども参加していて、正直なところ、暇人だなあ、他にする仕事はないのかなどと思いながら見ていたが、フライデー記者の参加は許されなかったのであろうか。その他数多のメディアの質問よりもフライデーとの対決の方がより真相がはっきりしたのではなかったのか。それから宮迫と田村亮は正直に語っていたように見受けられたが、二人が把握していないこともあることが明らかになっていた。たとえば詐欺グループとの忘年会の場に芸人以外の吉本の社員も何人か参加していて、チェックをするはずの吉本の社員さえ反社であることがわからなかったのだから、タレントがわからなくても云々という指摘がどこかのメディアからあったことに対して、宮迫だったか確か亮の方だったと思うが、その辺の全体の構図は入江が把握しているであろうが、二人にはわからないということであった。要するに何が言いたいかと言えば、今回の宮迫と亮の記者会見は確かに二人にとっては今後の再起のためにも重要なある種の儀式で、私もまあ頑張ってほしいとは思うが、入江の記者会見が開かれなければ全体像が見えてこないものである。果たして本当に入江は相手が特殊詐欺のグループであることを知らなかったのであろうか。仮に入江が知っていたのだとすれば、入江だけが知っていて他の参加タレントが知らないという状況が有り得るのであろうか。そういうことは入江の口から説明されなければ、いや入江を追求しなければわからないことである。この期に及んでそうしろと個人的には言わないが。まあともかくもお笑いタレントの謝罪や処罰にこれほどまでに国民やメディアの注目を集める日本という国はそれ自体に問題を孕んでいるような気もする。日本にはより重大で深刻な問題が山積しているのである。国民全体がお笑い番組を見ながら目を逸らし続けていても、永久に解決しないような問題がである。