龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

マスコミ主権が日本を破滅に導く

TBSは程度が低いだけでなくて、国民を馬鹿にしていると思われる。8日の「上田晋也のニュースな国民会議」という番組内で、悪化する日韓関係について「日本は韓国と仲良くした方がいいか、仲良くしなくてもいいか」についてスタジオの閲覧者や視聴者らにアンケートを実施し、「仲良くした方がいい」が87%を占めたということだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190908-00000184-spnannex-ent

私はその番組を見ていないが、この記事を見れば大体のことは想像できる。何だ、そのアンケートの内容は、という思いである。仲良くした方がいいか、しなくてもいいか、だなんてそんな質問に意味があるのであろうか。この質問が意図することはこういうことだと考えられる。4~5歳ぐらいの小さな子供が、隣の家の同年齢の子供と喧嘩をしてぷんぷん怒りながら帰ってきた。それで、もう隣の何々ちゃんとは遊びたくはないと言う。それを見た親が、「本当に隣の何々ちゃんと仲直りしなくてもいいの、これからずっと一緒に遊べなくなってしまうのよ、あなたは大切なお友達を失って、一人でお家でお遊びすることになってもいいの。どうなの、仲良くした方がいいの、仲良くしなくてもいいの。」と問い詰めているようなものである。小さな子供が親にそのように説教されれば、たどたどしい口調で「やっぱり、仲良くした方がいい」と答えるに決まっているであろう。まさか4~5歳の子供が、隣の何々ちゃんの家は年収が何千万円あって、うちとは所得格差が大き過ぎて、惨めな気分になるから遊びたくないとか、何々ちゃんのお父さんは地元の有力者で色々な方面で顔が利くから、戦略的に私たち子供同士が仲良くしていた方がいい、などとは言わないであろう。TBSが番組でやっていることは、要するに国民に対して、5歳児程度の普通の情緒的な反応を引き出させて、それを日本全体の世論として定着させようとしているものである。そんな世論操作に何の意味があるのであろうか。TBSだけでなく日本のマスコミ全体に、日韓における政治権力と民間レベルの交流を同等に対置させようとする見方が一般化しているようであるが、その考え方は事の真相や実態を歪めているだけである。当たり前のことだが、政治権力と民間は対等ではない。小さな子供が親と対等でないのと同じである。親は権力を持っていて、子供は駄々をこねることはあっても、最終的には親の意向には逆らえないものである。子供同士の喧嘩であれば、親の説教で無理やりでも仲直りさせられようが、親同士が喧嘩していたり、裁判していれば、子供同士が仲良く両家を行き来できるはずがない。TBSは民間の一事業者に過ぎないのに、自分たちが権力者の親の立場にあると錯覚しているだけである。だからそのよう下らないアンケートを番組内で行っているものである。朝日新聞毎日新聞も同じである。親だと勘違いしているから変な世論誘導ばかりが常態化するのである。日本はマスコミ主権の国家ではなくて、国民主権なのである。その根本を弁えよと言いたい。韓国の政治がこれほど反日条例を次々と制定しているような状況で、何が仲良くした方がいいが87%だ。国民を馬鹿にするのもいい加減にしろと言わざるを得ない。何よりも大切なことは、子供が親の考えを変えたり、子供が親の躾をすることは絶対に在り得ないと言うことをきちんと理解することである。子供の立場で、或いは子供が親の代理人になったつもりで、両家を無理やり交流させようとすることは危険なことでしかない。なぜならそこにあるのは本当に心の通じた交流ではなくて、片方の親が子供を利用して、他方の家の評判を貶めたり、賠償させたりすることにしかつながらないからだ。どちらが親がどちらの国かは言うまでもないことであろう。韓国側に一方的に問題があることは明らかである。日本の問題は、子でしかない民間の報道機関が、親の国家権力と同等の力を持っていると錯覚するほどの状況にあって、子が親の正確な判断や生き方を狂わせてしまうところにあると考えられる。日本はそういう国なのである。