龍のひげ’s blog

子供たちの未来のために日本を変革する

生きること、書くこと 150


人それぞれに見方はあるだろうが、私はやはり小沢一郎氏への疑惑は検察やマスコミの示威が発端になっ

ていると思う。アメリカに反抗する者は痛い目に遭うぞ、ということだ。当初、鳩山首相に対する偽装献

金の追及で検察が動いていたようであるが、結局のところ有数の資産家である鳩山家の多額の金が政治に

拠出されていただけのことである。見返りを求めた行為ではなく、むしろ鳩山家にすれば財産が減るだけ

のことであったと思われる。相続税の脱税程度では、民主党政権を崩壊させるところまで持っていけな

い。そこから小沢幹事長周辺への強制捜査に至る流れと手法はどうにも不自然な感が否めない。政治資金

収支報告不記載の小ネタを、検察権力が秘書や国会議員を逮捕し、ゼネコン関係者を威圧して作為的に収

賄の大物ネタに作り替えようとしているようにどうしても見えてしまう。

一口に、公明、公正な捜査などと言うが、権力は権力内部において常に公明、公正である。政治的な謀略

の流れは、国民が声を上げていかないことには、政治対検察などという図式では修正が効かないものであ

る。マスコミはそれをよくわかっているから時に応じて“自分たち”に都合のいいように世論を誘導しよ

うとする。

このような状態をいつまでも放置すればどうなるであろうか。国民の代表であるべき政治家は、これまで

アメリカとの関係性に基づく民主主義の質そのものに変革を加えようとする者は検察に狙われると震え

上がってしまうであろう。そうすると必然的にアメリカ大統領とのキャッチボールを喜び、エルビス・プ

レスリーの音楽に腰を振って踊り興ずるような政治家ばかりになってしまうであろう。それが本当に日本

のためになると言うのか。

これではコペルニクス時代の宗教裁判と同じである。本当のことを言うと処刑されるのだ。というよりも

検察やマスコミにおいても何が“本当”なのか、地球が丸いのかどうかすらわからなくなっているのでは

ないであろうか。

地球の形が丸いのは月(神)から見れば一目瞭然である。しかし人間は苔のように地表に這いつくばって

生きているから、なかなか丸さの認識にまで至れない。しかしたとえ地を這う苔であっても利己的な利得

や保身を離れた心の目で見れば、確かに地球が丸くて動いていることを確信できるであろう。

それでは正義の丸さとは一体どのような姿なのか。今、全ての日本人が正義の丸さを知る心の目を問われ

ているのである。

時代が大きく変わりゆく時には既存勢力は必ず妨害工作を為す。それは歴史の必然である。しかし民主党

もこの程度のことで潰されたり変節するようでは、そもそもその程度の存在である。民主党政権誕生の核

心たる国民本位の政治的節義を今一度見つめ直し、龍がつかむ玉の如く玲瓏と磨き上げる機会にしていた

だきたい。